コスタリカ(COE2014 La Trinidad)テスト焙煎情報




11/9(日)12月販売予定のコスタリカ(COE2014 La Trinidad)をテスト焙煎しました。

この生豆は、水分量:7.1%のカトゥーラ。写真のとおり、見た目は普通のウォッシュドのように見えますが、ハニープロセスで仕上げられた生豆です。
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これまで焙煎してきた生豆は、水分量が8.5%以上あり、これほど水分を持たない生豆を焙煎することは初の試み。
これまで焙煎担当:中川は、水抜き工程が終了した時点で豆の水分量を7%くらいにすることが理想と言ってきました。
それを考慮すると、この生豆がいかに水分を持たない豆であるかはご理解いただけると思います。
水抜き工程のガス圧を下げても温度上昇が速いことは予想できるので、水抜き工程のガス圧を最低まで落として焙煎しました。
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予想通り、水抜き工程終了段階で豆に色が付き始めます。焙煎時間15:02で終了。
ハニー特有に感じるレッドワインのような発酵がかった甘い香が良く出ました。
完熟果実のような糖類の強い甘みではなく、爽やかな甘みが心地良く印象的でした。
本焙煎では、この甘味を引き出すよう焙煎を工夫して、仕上げます。

 

 

ここからは余談ですが、水分量7.1%の生豆に出会い、「どうしてこんなに水分量が少ないのか?」を個人的に考えてみました。
確かにハニー精製は、果肉部分を取り除いた後、乾燥させるので、通常のナチュラルに比べれば、短時間で乾燥できると思います。
しかし、ここまで水分量を少なくする必要があるのだろうか?という疑問がわきます。
SCAAのカッピング用焙煎のルールは、8~12分の間に1ハゼを起こし、規定の色になるまで焙煎して終了しなければなりません。
COEのカッピング用焙煎について、詳細なルールは調べていませんが、SCAA同様、短時間でサンプルローストするのであろうと想像します。
となると、短時間焙煎で確実にハゼを起こし、フレーバーを出せるように農園側も考えて、水分を極力減らしているのではないかと想像がさらに膨らみました。
生産者も品評会でより良い成果を得るために工夫しているのではないでしょうか?
もう少し調べてみたいと思います。