ケニア カリンガ AA-TOP 200g + オマケ:Blend なんちゃってKENYA 200g
最後の1個には、Blend なんちゃってKENYA 200g(非売品)[3,000円相当]をオマケでお付けします!
内容:ケニア カリンガ AA-TOP 200g ※珈琲は、200g袋でお届け致します。
オマケ:Blend なんちゃってKENYA 200g(100g×2個)【通常価格:3,000円】
※写真はイメージです。
【Drip$ de 松屋式 25gレシピ】
珈琲粉:松屋式用粗挽き 25g
(市販の粉よりかなり粗挽きです。ミルをお持ちでない方、粗挽きに挽けない方、豆ではなく、「粉:粗挽き」でご注文されることをお薦めします。)
蒸らし時間:4分
抽出量:150cc
全量:300cc(150ccのお湯で薄める。※濃さはお好みで薄める湯量で調整してください。)
【動画:「大人のたしなみ」Drip$ de 松屋式 25g レシピ淹れ方】
【動画:Tamaki 2020 5th の試飲】
【Drip$の淹れ方】
※Drip$で松屋式の基本的な淹れ方をまとめました。
【ケニア カリンガ AA-TOP】
生産国 :ケニア
エリア :中央州ティーカ
農園 :カリンガ・ファクトリー
生産者 :ギトウェ生産組合(サミュエル・ムティティ)
標高 :1840m
品種 :SL28、SL34、Ruiru11
生産処理:Fully Washed
カッピングプロファイル:ブルーベリー、プラム、スパイス、ストーンフルーツ、ミルクチョコレート、ラウンドマウスフィール、コンプレックス、ストラクチャー
【動画:ケニア カリンガ AA-TOP テスト焙煎】
【動画:TAMAKI 2020 5th テスト焙煎試飲】
【動画:ケニア カリンガ AA-TOP 本焙煎】
「コクとボディのカリンガ」
TAMAKI2020 5thは「ケニア」です。
今年はケニアのニュークロップ6種とナチュラル1種を取り寄せ、試飲しました。
試飲した生豆は、以下の通り。
1.カリアイニ・AB-TOP
2.カリンガ・AB-TOP
3.カリンガ・AA-TOP
4.カリアイニ・AA-TOP
5.カリー・AB-TOP
6.ピンクフラミンゴ
7.エンデベス・ナチュラル
※1~5までは生豆商社が焙煎した焙煎豆(焙煎度:2ハゼ開始くらい)を試飲。
※6、7は、当店でテスト焙煎して試飲。
1つは、ナチュラル精製を商品化したいと思ってました。
7.エンデベス・ナチュラルは、ナチュラル香も綺麗で酸味もあるのですが、
「ナチュラル精製のケニア」としてはインパクトに欠けると思い、商品化を断念しました。
水洗式精製の方は、昔のように「ケニアらしい力強い香味」を感じられるコーヒーは
今年もありませんでしたが、コク・ボディで懐かしさを感じさせるケニアがカリンガでした。
以下、各コーヒーの評価です。
6.ピンクフラミンゴ
中米のコーヒーと間違えそうな程、すべての香味がマイルドで中庸なコーヒーです。
1.カリアイニ・AB-TOP、4.カリアイニ・AA-TOP
非常にクリアで透明感は抜群。
ケニアらしいフレーバーは持ち合わせているが、弱い。(弱いながらも、AB-TOPの方が香味は明確)
綺麗すぎて、深煎りには向かない
5.カリー・AB-TOP
透明感があり、明るい酸味が綺麗に感じられる。ボディはやや軽め。
以下、2.3.のカリンガと最後まで迷った。AA-TOPがあれば、カリーにしていた。
2.カリンガ・AB-TOP、3.カリンガ・AA-TOP
AB-TOP、AA-TOPの両方にちょっと癖のある香味(雑味とも取れるような不快さがある香味)を感じた。
この癖は焙煎によるものなのか、生豆由来の香味なのか、判断に迷ったが、焙煎により出来た香味と判断。
AB-TOPは明るい酸味が感じられるが、ボディはやや軽め。
AA-TOPは酸味より、オイル感がやや強いのが印象的だった。
深煎りにするとちょっと懐かしい重厚感のある珈琲になるだろうと予想。
カリアイニ、カリーとカリンガだけ水分量が多く、同じプロファイルで焙煎して香味が出せてないと推察。
カリンガもカリアイニ同様、AB-TOPの方が香味が明確。
同じファクトリで、AA、ABという大きさによる香味の違いはなく、
カリアイニ、カリンガ、カリーというファクトリーによる香味の違いはありました。
カリアイニは透明感、カリーは明るい酸味、カリンガは深煎りにした時のボディやコクが期待できる。
ここ数年、感じていることで説明が繰り返しになりますが、
ニュークロップのカッピング(今年は焙煎豆を当店で試飲)で、ケニアについては、AB-TOPの方がフレーバーが強く出ています。
今年もAB-TOPの方が、フレーバーが明確でした。
AB-TOPとAA-TOPの違いは、生豆の粒の大きさです。AA-TOPの方が粒が大きく、粒揃いも良い。
AB-TOPは、比較的、小粒で揃いもAA-TOPに比べると悪い。
小粒の方が火の通りも良いため、香味が出やすく、不揃いですと火の通りも不均一になり、
一粒一粒で僅かな焙煎度違いが出来るため、良い意味で香味幅が出来ます。
そのため、AB-TOPの方がフレーバーが強く出ているのではないかと推理が今年、確信に変わりました。
逆を言えば、AA-TOPのように粒の大きなケニアについては、これまで火を通せず、
本来の香味を出せていなかったのです。
ならば、AB-TOPの方が焙煎しやすく、フレーバーも強く出せるのではないか?と思われるでしょう。。
AB-TOPとAA-TOPの大きな違いは、重厚感につながるオイル感とボディに差があります。
AB-TOPは、総じて、軽いテイストでした。浅煎り、中煎りにするにはAB-TOPで充分かと思います。
ですが、当店は深煎りにした時の重厚感を重視して、AA-TOPを選びました。
実際にテスト焙煎しますと、カリンガの試飲で感じていた「ちょっと癖のある香味」はなく、
雑味のないクリアな珈琲でした。
そして、何より生豆選定の試飲ではしなかった酸味等、香味が明確にしました。
予想通り、コク・ボディが豊かで重厚。懐かしさを感じる珈琲でした。
珈琲は、如何にも深煎りと感じる燻り臭と共に甘い香りが漂います。
口に含むと、とろーんとした粘性を伴う液体は濃く、甘い。
上質な苦味が加わり、織りなすハーモニーは、正に、「チョコレート」。
豊かなコクと重厚なボディがずっしりとしていて、どこか懐かしい。
飲み干した頃、ドライトマトのような甘酸っぱい戻り香が瞬く間に消え、
口の中にチョコレートが残っているかのように、甘い余韻が長く続きます。
かつてのケニアを思い起こすコクとボディが上質なケニアです。
ご賞味くださいませ。
【カリンガ・ファクトリー情報】
カリンガ・ファクトリーは、1983年に近隣の村々によって設立され、現在はギトウェ生産者組合に加盟しています。
メンバーは、現在650の農民が加入し、常時500のメンバーがいます。
また、各農協では紅茶を生産するエリアを有している珍しい生産者組合でもあります。
カリンガ・ファクトリーは、6名のスタッフとマネージャーのサミュエル・ムテティ氏によって運営されています。
スタッフたちの仕事は、コーヒーのグレーディング、選別、支払い、そのほか農園の要望などに応えながら運営をしています。
ファクトリーの運営は、決して安定したものではなく、収穫量も隔年で周期があり毎年安定した量になりません。
そうした中、現在はアクティブな農家は減少傾向にあります。
これは、このエリアの特徴でもある紅茶の生産を優先する農家が多いためですが、現在はコーヒーの方が
より良い対価を得られるようになったため農協ではコーヒー生産への呼びかけを続けています。
生産処理は、ルワブラ川からの水を貯蔵しておき、パルピングに利用しています。
パルピング後は一晩の発酵工程、水洗、ソーキングと伝統的なケニア式の生産処理が行われています。
また、ケニアではアフリカンベッドで天日乾燥を行うことが主流ですが、
カリンガではビニールハウスでの室内乾燥環境も用意されているのが特徴的です。
天候や乾燥度合に合わせて、これらを併用することで、より品質を向上・安定させ、販売価格の面で
農家へ還元できるようにファクトリーとしても品質向上に積極的に投資をしています。
また、環境保全にも熱心に取り組み、5台所有しているソーキングプールの排水や過剰な水資源の使用に
関して制限を設けるなど、少しずつ取り組みを始めています。農家への農業支援やアドバイスなども
積極的に行い、剪定や施肥、敷き藁の使用など行政の助けを借りながら実行しています。
収入の問題からコーヒーの栽培エリア内で他の農作物も育てがちですが、土壌を健全な状態に保ち、
品質や収量に影響するために控えるよう働きかけています。
そうして品質の高いコーヒーを安定的に生産でき、農家が十分な対価を得られるように、今後も積極的に活動を続けていきます。