イエメン・イエメニア・Natural(浅煎り:200g+深煎り:50g)

Yemenia

イエメン・イエメニア・Natural(浅煎り:200g+深煎り:50g)

販売価格(税込)
¥12,500
在庫状態 : 売切れ


内容:イエメン・イエメニア・Natural(浅煎り:200g+深煎り:50g)

※珈琲は、200g袋と100g袋でお届け致します。

 

※写真はイメージです。(左:浅煎り、右:深煎り)
Yemenia_LYemenia_D_L
 

【動画:新作珈琲の試飲】

 

【動画:週刊フレーバー・横着者のアイリッシュコーヒー】

 


【Drip$ de 松屋式 25gレシピ】
珈琲粉:松屋式用粗挽き 25g
(市販の粉よりかなり粗挽きです。ミルをお持ちでない方、粗挽きに挽けない方、豆ではなく、「粉:粗挽き」でご注文されることをお薦めします。)
蒸らし時間:4分
抽出量:150cc
全量:290cc(140ccのお湯で薄める。※濃さはお好みで薄める湯量で調整してください。)
※松屋式5杯抽出で香味を確認してます。松屋式5杯抽出の方が、より厳密な香味を実感頂けます。

【動画:「大人のたしなみ」Drip$ de 松屋式 25g レシピ淹れ方】

 
【Drip$の淹れ方】
※Drip$で松屋式の基本的な淹れ方をまとめました。
Drip$淹れ方
 
 
【イエメン・イエメニア・ナチュラル】
生産国 :イエメン
エリア :ハイマ・ハリジャ地方
生産者 :バイト・アラル村集落300名の村民
標高  :2300m
品種  :イエメニア
生産処理:ナチュラル
 
Yemenia_G1Yemenia_G2
Yemenia_R1Yemenia_R2
Yemenia_D_R1Yemenia_D_R2

 
【動画:イエメン・イエメニア・ナチュラル テスト焙煎】


 
【動画:イエメン・イエメニア・ナチュラル 本焙煎】
なし
 
 

「もはやアルコール!」

2020年夏、「イエメン固有の母体新種イエメニアが発見された」とのニュースが流れました。
どんな香味の珈琲なのか?と関心を持っていましたが、その後、珈琲業界であまり話題に上がりませんでした。
 ※Yemeniaの研究論文は、以下のリンクからご確認くださいませ。(英文)
  http://link.springer.com/article/10.1007/s10722-021-01139-y
 
 ※以下、論文PDF(英文)
  Montagnon2021_Article_UnveilingAUniqueGeneticDiversi
 

ならば、実際に香味を確認してみようと新作で取り上げることに致しました。
 

乾燥地帯が多いイエメンでは、ナチュラル精製が主なコーヒーの精製方法です。
以下のイエメン・マタリ・アルマカでもご紹介致しましたが、
イエメン産珈琲の特徴は、
・酸味は優しく、主張しすぎない。
・カヌレのような上品でどこかエキゾチックなスパイシーさを感じる甘い芳醇な香り
・酸味を楽しむ珈琲というより甘くエレガントな香りを楽しむ珈琲
という印象です。
Yemen_Dark
 

では、イエメニアは、前述の特徴を持つコーヒーなのか?ということが最も気になる点でした。
 

結論から申しますと、ナチュラル精製の香味が強くて、断定出来ませんが、
「キレが良い酢酸系の強い酸味」は固有の香味であり、イエメン産珈琲の特徴とは異なる所と感じました。
ここまでハッキリと力強い酸味は、イエメン産珈琲で感じたことはなく、評価出来ます。
 

ただ、昔ながらのナチュラル精製とは異なり、イエメニアのナチュラル精製は、
現在、流行っている嫌気性発酵等のInfused Processと間違われそうな程、香りが強いのです。
ここまで強い香りは、正確な香味を評価しようとする時、判断の妨げにもなり、
今回は、イエメニアの特徴を断定することはやめました。
 

これまで扱ってきた
「パナマ・エスメラルダ・ゲイシャ Lino Natural」然り、
「エチオピア・コチャレ・ナチュラル」然り、
「インドネシア・ワハナ・ロングベリー・ナチュラル」然り、
「コスタリカ・ラス ラハス・SL28 Natural(以下、ラス・ラハス)」然り、
前作の「ブルンジ・ブジラCWS・ブルボン・ナチュラル(以下、ブジラ)」然り・・・
 

洗練された力強いナチュラル香を放つコーヒー達と同様、
生豆の袋を開封すると、瞬く間に部屋中がフルーティな甘い果実香で充満します。
そして、焙煎してもこの「香りの強さ」は変わりません。
珈琲豆を挽き前から薫り、挽いても、湯をかけても、抽出した珈琲からも香りは立ち昇り続けます。
更に、飲んだ後の余韻も、口中香として長く残り続けます。
 

では、香りの質はどうなのか?
 

ラス・ラハス、ブジラ同様、浅煎りでは「甘酸っぱい苺の香り」、深煎りにすると「洋酒香」に変化します。
ただ、このイエメニアは、「浅煎りでもアルコール香」があるのです!
浅煎りにしても、深煎りにしてもアルコール感がある珈琲は初めてで、
もはや「Liquor(お酒)」と言った方が、しっくりきます!!
 

そんなアルコール香ですが、浅煎りでは必ず薫る訳ではございません。
1ハゼをしっかり爆ぜさせた時、初めて薫るのです。
ここが、焙煎ポイントであり、腕の見せ所です。
 

時間を掛けて、焙煎機を調整した甲斐あって、香り高い珈琲に仕上がりました。
初物ですから、浅煎りと深煎りの香りをお楽しみ頂きたく、セットに致しました。
 

浅煎りでは、
フレッシュな苺の香りにアルコール香が重なり、キレの良い明るい酸味も加わって
総じて、香味は、甘酸っぱい「ストロベリーカクテル」。
珈琲が冷めるにつれ、アルコール感は増します。
 

深煎りでは、
当店ではお馴染みの芳醇な洋酒香。「ラム酒やブランデー」を連想します。
これまでになく、深煎りでも後味にジューシーな酸味をほのかに感じ、どこかフルーティな余韻です。
深煎りでも強い酸味を持っていることを実感頂けます。
アイス珈琲にしても美味しい逸品です。
 

初物イエメニアの「華麗なアルコール香」を、存分にご賞翫くださいませ。
 
 
 

【Hayma Kharijiya Special Reserve】
Hayma Kharijiya(ハイマ・ハリジヤ)地区のBait Alal(バイト・アラル)村に住む300名のコーヒー農家にとって
コーヒーは彼らの「誇り」と「信仰」の象徴でもあり、数百年にも及ぶ伝統継承の証でもあります。
イエメンのコーヒー農家は類まれな過酷な気候条件の下で、収穫量は他の産地より遥かに少ないのですが、
決して農地を⾒捨てることなく細々と、しかし⼤切にコーヒーを⽣産し続けています。
 

以前は、⽣産者の財政難や認識・知識不⾜を逆⼿に取った国内のコーヒー業者によって買い叩かれていたBait Alal村の⼈々ですが、
2013年にQIMAによって、その⾼い潜在性を⾒出されたBait Alal村の⽣産者は、市場価格の倍価での買取、無⾦利の融資、
そして販売利益の還元を受け、ただ収⼊が増えただけでなく、世界にその品質が認められた事を誇りに思い、
その⾼い品質を損なう事なく、QIMAの指導のもと丁寧な栽培・収穫を⾏っています。
ただ⾼値で買い取るだけでなく、適切な⽊々の管理や収穫、丁寧で管理の⾏き届いた乾燥を⾏い続け、2017年には97点のスコアを獲得しています。
 

【Yemenia】
世界で認知されているアラビカ種の98%以上の品種がイエメンにルーツを持っています。
エチオピアの森の中から発⾒されてアラビカ種は少なくとも600年以上前にイエメンに渡り、初めて耕作作物として広がりました。
エチオピアの深緑の森の中から、圧倒的な乾燥地帯であるイエメンに渡ったコーヒーはその⾃然環境に適応すべく⾃然順化・変異されていきました。
凡そ300年以上の年⽉を経て順化・遺伝的浮動*によってエチオピア原種とは異なる品種に変異していき、その後、世界に広がった多種多様なアラビカ種の「⺟体種」となりました。
(*遺伝的浮動:集団の⼤きさが⼩さい場合、あるいは気候・飢餓などの要因によって集団が⼩さくなった時、偶然性によってある遺伝⼦が集団的に広まる現象。)
 

2020年8⽉14⽇、ACE(Alliance for Coffee Excellence)とQima Coffee、そしてDr. Christophe Montagnon主催によるExclusiveウェブ会議にて
QIMAは世界初の発⾒となる新たな「⺟体品種 YEMENIA(イエメン固有種)」の発⾒を公表しました。
 

「YEMENIA(イエメニア)」語尾のIAは⼥性名詞で、⺟体品種(Mother Population)にちなんで名付けられています。
 

この品種の調査にはQIMA(Yemen)をはじめ、RD2(France)、CATIE(Costa Rica)と共同で⾏いました。
イエメン史上最⼤規模のこの相互検閲調査は範囲25,000㎢に渡り、イエメンのコーヒー史だけでなく、世界の品種史においても⼤きな影響を与え、
GRACE(Genetic Resources and Crop Evaluation)誌にも掲載されています。
 

イエメン各地から137のサンプリングを⾏い、SSR(Simple Sequence Repeat: 別名マイクロサテライト)マーカーを利⽤したDNA品種識別によって発⾒された品種です。
(*SSRマーカーはヒトのDNA鑑定や親⼦鑑定にも実⽤利⽤されている信頼度の⾼い分析⽅法です。)
 

エチオピアを起源とし、イエメンを通じ世界に広まったアラビカ種は300年の年⽉を経て⾃然・⼈⼝交配を経て数多くの品種が全世界で栽培されています。
主にティピカとブルボンは、主要品種の母体となっています。
新たに発⾒された⺟体品種YEMENIAは、現時点でイエメン以外の国々では栽培はおろかその存在⾃体知られておらず、
今後更なる新たな品種の起源となる果てしない潜在性があります。
 

Yemeniaの研究論文は、以下のリンクからご確認くださいませ。(英文)
http://link.springer.com/article/10.1007/s10722-021-01139-y
 
以下、論文PDF(英文)
Montagnon2021_Article_UnveilingAUniqueGeneticDiversi
 
 
3_0000000001274_0000000001272_000000000127

6_0000000001271_000000000127

 
 

オプションを指定してください。
挽き方
売切れ