5月特別企画 ナチュラルセットのテスト焙煎・カッピング情報



4/23〜25、ナチュラルセットのテスト焙煎をしました。2℃ずつ煎り止を変えてそれぞれ3種類(煎り止本体温度:216℃、218℃、220℃)を用意しました。
 
4/26、カッピングと松屋式による試飲を行いました。
(テスト焙煎、カッピングの詳細は、以下のとおり)
 
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エチオピア・イリガチェフ・コチェレ
カッピング
この豆は、煎り止本体温度:218℃からガラリと珈琲の香味が変わることがよく分かります。
216℃のドライでは、フラワーでいて、柑橘系の果実を想わせる甘酸っぱい香。
218℃以降は、酸味系の香が弱まり、甘い香りが強くなります。ナチュラル特有の香が熟成されたかのようでラム酒付けレーズンのようです。
ドライ同様、フレーバーも様相が異なりました。
216℃は、イリガチェフの華やかな酸味とナチュラルの甘味が綺麗な珈琲でした。スイートレモンやTeaフレーバーです。
フレーバーは強く、余韻が長く続きます。ベールで包まれるような触感でボディーも豊かです。
カッピング評価ではかなり高い点数が付くことが想像付きます。
218℃以降は、ナチュラルの香が熟成されたかのように酸味が一気に弱くなります。
芳ばしさを伴った甘味からチョコレートフレーバーが感じられ、ナチュラルの香は蒸留酒のよう。220℃では、さらに上質な苦味が加わる。
どちらのテーストも捨てがたいので、松屋式で試飲して、焙煎度合いを決めることとなった。
松屋式による試飲
218℃以降は、酸味が弱く、ブランデーのようなテイスト。これはこれで甘さがあって美味しいのですが、
216℃の綺麗なイリガチェフならではのモカの酸味をは捨てがたく、今回は浅めの焙煎で酸味を残すことにしました。

 
コチャレ1コチャレ2

 
グアテマラ・プンダ
カッピング
この豆は、煎り止本体温度:218℃以前と220℃で印象が違う珈琲です。
218℃以前のドライでは、ナッツ系の香がします。甘い香は弱めです。ふ菓子のような優しい甘い香でした。
220℃の香は、甘さの香が強くビターチョコレートようです。
218℃以前は、酸味はあるものの、甘さも控えめです。
220℃で香味の華が開いた印象でした。
220℃は、キャラメルアーモンドような甘さが感じられ、アフターテーストはチョコレートのような酸味がします。
甘味・酸味・苦味の調和が取れていました。ややスモーク臭はするものの、時間が経過すれば消える程度でした。
松屋式による試飲
216℃は甘味、酸味が弱く、マイルド。ナッツフレーバーは楽しめますが、物足りない感じがします。
若干の雑味も感じました。
218℃以降はキャラメルアーモンドのような甘さ。220℃の方が強く感じます。
甘さを引き出した焙煎でスモーク臭が感じられない限界まで焙煎を深くします。

 
プンダ1プンダ2

 
テスト焙煎
エチオピア・イリガチェフ・コチャレ
水分量:9.7%

焙煎終了時の本体温度(℃) 焙煎時間
216.2 15:13
217.9 15:45
220.0 15:53

 
グアテマラ・プンダ
水分量:10.7%

焙煎終了時の本体温度(℃) 焙煎時間
216.1 15:27
217.4 16:16
220.2 16:33

 

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