6月Superbコロンビアセットのテスト焙煎・カッピング情報



5/21、22テスト焙煎をしました。
コロンビアCOE2014エル・バルソは、焙煎終了間際の温度上昇が緩やかであったため、焙煎終了温度を1℃ずつ変えて3種類(焙煎終了温度:216、217、218℃)をテスト焙煎しました。
コロンビアCOE2013エル・フトゥーロは、通常通り、焙煎終了温度を2℃ずつ変えて3種類(焙煎終了温度:216、218、220℃)をテスト焙煎しました。
 
5/23、カッピングと松屋式による試飲を行いました。
(テスト焙煎、カッピングの詳細は、以下のとおり)
 

COE2013エル・フトゥーロ
カッピング
ドライでは、ハーブとアーモンドが混ざったような複雑な香でした。
焙煎終了温度:216℃は、ナッツフレーバーが強く、ハーブ様な風味も。プルーンのようなフルーツ感があり、甘さは軽い。
焙煎終了温度:218℃は、216℃のフレーバーはそのままにボディーと増した印象。
焙煎終了温度:220℃は、基本的には216℃のフレーバーでありながら、甘さが増した印象。
全体として、どことなくハーブのような風味とプルーンのような酸味があり、ガムシロップのようなさらっとした甘さが
ライトな印象の珈琲です
松屋式による試飲
焙煎終了温度:220℃は、果実感一杯の甘い香味が心地良く、バランスが良かった。
焙煎終了温度:216℃では、若干の穀物臭が感じられ、焙煎ポイントを外していることがハッキリと分かった。
ウィラらしい甘さを楽しんでもらえるよう、本焙煎では、やや深めの焙煎で仕上げることになりました。

 
COE2013_1COE2013_2

 
COE2014 エル・バルソ
カッピング
ドライでは、スパイシーさを伴った甘い香が一際印象的でした。微かにフローラルさも感じます。
焙煎終了温度:216℃はミルクチョコレートやバニラの風味。ネクタリンのような酸味も明るい。
焙煎終了温度:217℃は216℃のフレーバーはそのままに甘さが少し増し、酸味が減少した印象。
焙煎終了温度:218℃はミルクチョコレートのフレーバーがダークチョコレートに変化したかのように苦味が増した。
酸味が216℃より激減していて、平たい珈琲に変化した。
全体として、香もフレーバーも甘いのですが、218℃には酸味がなくなってしまい、物足りなく感じる。
エル・フトゥーロより煎り止ポイントが狭く、浅めの焙煎度合いの方がバランスが取れた珈琲です。
松屋式による試飲
すべてにおいて、スイートフローラルとでも表現出来そうな甘い香が漂います。
焙煎終了温度:216℃は微かに渋味を感じ、カッピングでのバランスが取れた良さがなくなっていた。
焙煎終了温度:217℃の方が甘さが強く、酸味とのバランスも良い。
焙煎終了温度:218℃は、甘い珈琲ではあるが、苦味も増してやや突出していた。
このところ、カッピングと松屋式で評価が変わることがよくある。
冷めると酸味が増し、甘さと相まってジューシーな焙煎終了温度:217℃を見本に本焙煎に望むこととなった。

 

COE2014_1COE2014_2

 
テスト焙煎
COE2013エル・フトゥーロ
水分量:11.1%

焙煎終了時の本体温度(℃) 焙煎時間
216.2 15:43
218.4 15:54
220.4 16:25

 
COE2014エル・バルソ
水分量:11.0%

焙煎終了時の本体温度(℃) 焙煎時間
216.2 15:21
217.2 15:47
218.2 15:51

 

焙煎担当のコメント

この二つの豆は、焙煎で特長のある豆というわけではない。
蒸らしの時に差圧が大きく落ちるわけではなくスタンダードの豆とあまり変わりばえがない感じがする。
落とすタイミングだけを気にすれば何とかなると思う。
ピンポイントで落としやすいように照明の数を増やしたのでちょっと楽になったと思う。