Private Roast コスタリカCOE2014 La Trinidad 200g(送料込)

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Private Roast コスタリカCOE2014 La Trinidad 200g(送料込)

販売価格(税込)
¥3,500
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内容量:コスタリカCOE2014 La Trinidad 200g

 

※ コスタリカ(COE2014 La Trinidad)テスト焙煎情報コスタリカセット テスト焙煎・カッピング情報コスタリカCOE2014本焙煎情報

 

 

「ハニーの甘さ」

コスタリカという国をどれほどの人が知っているだろうか?ご存知の方は、少なからず珈琲に興味があるか、コスタリカの珈琲を飲んだことがあるのではないだろうか?
私がコスタリカを知ったのも珈琲がきっかけです。

 

コスタリカはコーヒーの木が7億本以上にのぼり、珈琲はバナナと並んで国を代表する農産物です。
1992年から法律によりアラビカ種のみの栽培に限定され、ロブスタ種の栽培は禁止されています。
2000年頃から小規模農家が独自に水洗処理設備を所有し、栽培から水洗処理、乾燥まで一貫管理することで、
農園、品種、精製処理にこだわった個性豊かな珈琲を生産するマイクロミル運動が始まりました。
これにより、高品質な珈琲を生産する国として知られるようになりました。
珈琲の生産における設備面、技術面を他の国と比較すると、珈琲栽培の先進国とも言えるでしょう。

 

そんなコスタリカでは、近年、「ハニープロセス」という精製方法が定着してきました。
ハニープロセスとは、半水洗式に分類される精製手法の1つです。
国によって呼び方は様々でパルプドナチュラル、セミウォッシュド、ワイニーと呼ぶこともあります。
コーヒーの実から果肉部分を機械で剥ぎ取り、パーチメントの外側に付着した甘味のある粘液質を付けたまま、乾燥させる方法です。
粘液質に含まれる甘味が乾燥時に豆に移ることにより、水洗処理(粘液質を水で洗い落して乾燥させる方法)された珈琲より甘さが増した珈琲に仕上がります。
ただ、粘液質が付いたパーチメントは、くっつきやすく、腐敗や乾燥ムラになりやすいため、均一に乾燥させるには、
乾燥中に何度もパーチメントを撹拌する必要があり、通常の水洗処理に比べると乾燥工程に手間暇がかかります。

 

ハニープロセスの明確な分類はないですが、概ね、次のように粘液質の残留度合で分類されていますので、ご紹介しておきます。
残留度合が高いほど、甘味が強くなる傾向にあります。

 

イエローハニー 50%程度
レッドハニー  ほとんど残留
ブラックハニー 高糖度のコーヒーチェリーのみから作られる。最も甘味が強い

 

ハニーの風味は、ナチュラル精製の豆に感じるブランデーのような芳醇な香りとは違い、レッドワインのようなほのかに発酵がかった香。
甘さは完熟果実やブラウンシュガーのような強い糖類の甘さとは違い、ダークチェリーやブラックベリーから感じるふわっとした自然な甘さ。
そこに、爽やかな酸味が加わわるのです。ハニープロセスの珈琲は、優しい甘さに包まれるような珈琲です。

 

 

ハニープロセスは、2000年代中盤にイタリアのイリ-社のアドバイスにより誕生したと言われています。
爽やかな酸味が特徴のコスタリカのコーヒーに新たな風味を加えることを意図して作られた精製方法ですが、
風味の甘さから、ハニー(はちみつ、スペイン語Miel)と呼ばれ、現在では中米全土に広まりました。
その流れは、コスタリカのコーヒー品評会 Cup Of Excellence(以下、COE)にも当てはまり、受賞ロットにハニープロセスの豆が多くなりました。

 

生産年度、精製方法、農園、順位の違いによるフレーバーを比較できるよう、2013年、2014年のコスタリカCOE受賞豆をセットにしました。

どちらも品種は、カトゥーラです。各農園がそれぞれのハニープロセスで仕上げた豆です。ハニープロセスの差異による香味の違いを飲み比べるのも面白いです。

特に、ハニーの甘さをお楽しみください。

 

 

コスタリカCOE2014 La Trinidad
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生産国:コスタリカ
農園名:ラ・トリニダ農園
生産者:ルイス アルベルト モンジュ
標高:1550m
品種:カトゥーラ
精製:ハニープロセス
カッピング評価:レーズン、ダークチョコ、ワイン、タータリック、マリック、ブルーベリー、クリーミー

 

COE15位入賞豆。フリーウォッシュドと変わらない生豆をしているが、ハニープロセスで仕上げられた豆です。

見た目と大きく違うのは、水分量7.1%と非常に少ないこと。水抜き工程をどのように進めるかが焙煎の鍵になると、テスト焙煎で判断しました。

 

ミルで挽くと、レーズンチョコのような甘い香りが印象的でした。口の中に含むと赤ワインのような香とふわっと甘さが広がります。

香りは長く続き、冷めるとベリー系の酸味が際立ってきます。滑らかな喉越しの優しい珈琲です。アフタヌーンティーに、この珈琲をお出ししてみてはいかがでしょうか?

 

※テスト焙煎、カッピングの模様などは、随時、情報を公開していきます。

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