12月Superb エチオピアセットのテスト焙煎・試飲情報



11/20~25、テスト焙煎をしました。
グジG1は、焙煎終了温度を2℃ずつ変えて3種類(焙煎終了温度:214、216、218℃)、
コンガG3は、7種類(焙煎終了温度:220、224、228、230、232、234℃)をテスト焙煎しました。
 
11/25、松屋式による試飲を行いました。
(テスト焙煎、試飲の詳細は、以下のとおり)
 

グジG1
松屋式による試飲
澄んだ甘酸っぱい香が心地良い。すずらんの花に自分自身が囲まれているかのような錯覚を感じる。
夏みかんのような酸味はクリスマスイルミネーションが夜空を色艶やかに照らしだすかのように明るい輝きです。
マーマレードジャムのような甘さがより一層、果実感を醸し出している。珈琲が果実であることを実感できます。
時折、紅茶のようなテイストが顔を出すところは、ゲイシャにも似ています。
完全に冷めるとブランデーのような芳醇なフレーバーに変わります。
ゲイシャと同様に、酸味がお好きな方にはお薦めの珈琲です。
珈琲らしくない珈琲をお楽しみ下さいませ。
 
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焙煎終了温度:214℃は、香・酸味が最も強く、透き通っている。甘さは最も弱く、酸味が強く感じらる。
フレッシュの夏みかんの様。
焙煎終了温度:216℃は、香がフルーティに感じられる限界と判断。甘さが増して、フレッシュな夏みかんが
マーマレードジャムに変わった印象。
焙煎終了温度:218℃は、芳ばしい香が混ざってくる。フルーツ感がなくなりつつある。
芳ばしさと珈琲の濃さが増して、Teaフレーバーが増している。
酸味が穏やかになった分、最も飲みやすい珈琲である。
 
どの珈琲も酸味が感じられる焙煎度であり、焙煎終了温度:218℃が最も飲みやすい。
ただ、今回は、フルーツ感がテーマのため、香がフルーティでマーマレードジャムのような甘さを感じる
焙煎終了温度:216℃で仕上げることにしました。
 
 

コンガG3
松屋式による試飲
焙煎を進めることで芳醇な香に変わったモカ香。
甘さもフルーツの甘さからブラウンシュガーのように変わります。
焙煎を進めたことでコクも豊かになり、ほのかな苦味が加わって、ビターチョコレートのようです。
冷めると、ブランデーのような洋酒を想わせる香は強くなります。
果実感が溢れるグジG1とは、異なる焙煎で作った香味です。
もう1つのモカフレーバーをご堪能くださいませ。
 
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焙煎終了温度:220℃〜224℃は、酸味が強く、スモーク臭も強くないため、モカの持ち味である
フルーツ感がまだ残っている印象。
焙煎終了温度:228℃は、深煎りの領域に入った印象。ただ、まだモカの酸味が強く、芳ばしさとの
バランスがベストではない。
焙煎終了温度:230℃は、モカの酸味、苦味、甘味のバランスが非常に良い。
深煎りでありながら、モカ香をしっかり感じられる。
焙煎終了温度:232℃〜は、スモーク臭が強くなり、モカの甘い香が曇ってしまう。
勿論、焙煎度が増すにつれ、モカらしさが消える。
深煎り好きの方なら、これ以降の焙煎度でもモカと他の珈琲を判別出来るであろうが、一般的には
この焙煎度以降の珈琲でモカであると認識するのは難しくなる。
 

懐かしい味がテーマ。
モカと分かり、バランスが良い焙煎終了温度:230℃で仕上げることとなった。
 

 
テスト焙煎
グジG1
水分量:9.4%

焙煎終了時の本体温度(℃) 焙煎時間
214.4 15:17
216.1 15:37
218.1 16:01

 
コンガG3
水分量:9.8%

焙煎終了時の本体温度(℃) 焙煎時間
220.5 16:01
224.3 16:55
228.0 17:23
230.6 17:24
231.4 16:51
233.7 16:40

 

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