パナマ エスメラルダ・ゲイシャ テスト焙煎・カッピング情報




10/22(水)・23(木)にテスト焙煎・カッピングを行いました。

今年2月、エスメラルダ農園のゲイシャ(Non Auction)を焙煎しました。
その際、ゲイシャフレーバーは出すことは出来たものの、後味に若干の渋味がありました。
渋味の問題点は、焙煎前半部分の水抜き工程にあると考え、今回は、焙煎度合いは、ほぼ変えずに水抜き工程に焦点を
絞って、焙煎プロファイルを再考しました。

3パターンをテスト焙煎して、カッピングと松屋式ドリップによる試飲を行いました。(テスト焙煎・カッピング情報は、以下のとおり)

3パターンの内、パターン1の焙煎プロファイルが最も華やかなフレーバーを放っていました。
この焙煎プロファイルで本焙煎に望みます。
フローラルな香と共にスイートレモンのフレーバーをお楽しみ頂きたいと思います。

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カッピング・松屋式ドリップによる評価
パターン1
ドライの香が強い。フローラルや柑橘系の香で一杯に満たされる。口当りは滑らかでクリーンカップ。
華やかな酸味の後に完熟果実のような甘味。まさに、スイートレモンのようである。余韻も長い。

 

パターン2
ドライの香が少し弱い。ゲイシャフレーバーはするものの、おとなしい印象。酸味もライトである。
後味に僅かに渋味を感じた。
パターン3
香・フレーバーとも、弱い。焙煎時間が長かったせいか、パターン1・2にはなかったキャラメルのような
甘味を感じた。酸味も弱く、ピンクグレープフルーツ。ボディは最も強くハニーのよう。
微かにシナモンのようなスパイシーさが違和感だった。

 

テスト焙煎
水分量:8.8%
焙煎時間

パターン1:14:34

パターン2:14:32

パターン3:14:45

 

 

ゲイシャという豆はとにかく特徴がはっきりしている感じがします。
まず、生豆をみるとある程度の水分量があると感じるのですが、実際にはかってみると全くない。
この部分で初めて水分計が役だった気がしました。

その部分が原因なのかやたらと蒸らしが短い感じがします。
そして、蒸らし最後の部分で差圧が落ちるか落ちないかで結構味の方に影響しそうな感じです。

実際にうまく焙煎できたグラフの特徴を頭に入れて業務用の焙煎をするんで結構おもしろいゲイシャができる気がします。