12/24〜26、COE2014 Cortina de HierroとCOE2015 La Golondrinaをテスト焙煎しました。
COE2014 Cortina de Hierroは、中煎りとして4種類(焙煎終了温度:216℃[通常]、216℃[火力強め]、218℃、220℃)、
COE2015 La Golondrinaは、深煎りとして3種類(焙煎終了温度:224℃、226℃、228℃)をテスト焙煎しました。
12/27、松屋式による試飲を行いました。
(テスト焙煎、試飲の詳細は、以下のとおり)
COE2014 Cortina de Hierro
焙煎終了温度:216℃[通常]とそれ以降の焙煎度(216℃[火力強め]、218℃、220℃)では、
珈琲の印象がガラリと変わりました。
焙煎終了温度:216℃より深いと既にスモーキーな香が若干、付きます。
そして、珈琲の濃さは濃いのですが、フローラルな香、果実感のある甘酸っぱさがなくなる印象です。
焙煎終了温度216℃より深くしても、珈琲として、美味しいのですが、このCortina de Hierroでは、
フルーティさを、特に、コロンビアの酸味をお楽しみ頂くべく、焙煎終了温度:216℃の焙煎度合いで
仕上げることとなりました。
松屋式による試飲
焙煎終了温度:216℃[通常]
甘酸っぱい香はドライの香りからもします。
優しい甘い香は、フローラル。焙煎度合いが深くないのに酸味は強く感じない。
羽二重餅のように柔らかい甘さと酸味のバランスが良く、織り成すハーモニーは、アプリコット。
非常に滑らかな丸みのある香味は、大変、上品。
冷めると、Teaフレーバーも時折、感じる。
焙煎終了温度:216℃[火力強め]
フルーツ感はあるが、珈琲の濃さと苦味が増した分、焙煎終了温度:216℃より薄まった印象。
酸味が、ブルーベリーのような強い酸味に変わった。
甘味、酸味、苦味のバランスが崩れ、苦味と酸味が強調された。
焙煎終了温度:218℃
ここからスモーク臭が感じられるようになる。
焙煎終了温度:216℃[火力強め]より甘さは増し、酸味が梅のような酸味に変わった。
焙煎終了温度:216℃のような華やかな香味とは異なるが、珈琲としては悪くない。
やや香味が単調になった印象。
焙煎終了温度:220℃
焙煎終了温度:218℃より、更に、スモーク臭と苦味は増している。
後味に酸味を感じるように変化した。苦味も加わって、後味はグレープフルーツの印象。
珈琲らいさ強くなり、珈琲としては美味しいのだが、香味の第1印象として、
フルーツ感は感じない
COE2015 La Golondrina
焙煎終了温度226℃以降は、香味に複雑さがなくなり、単調となる。
この豆は、焙煎終了温度:224℃が焙煎度合いの限界と判断。
深煎りの限界である焙煎終了温度:224℃の焙煎度合いで仕上げることとなった。
松屋式による試飲
焙煎終了温度:224℃
マロングラッセのような甘い香。
甘味、苦味、酸味が感じられ、複雑さがあるのは、この焙煎度合いまでであった。
深煎りらしい芳ばしさとアールグレイティーの酸味の後に、レーズンバターのような
甘さを感じる。
ボディは、深煎りとしては軽やかで、香味に透明感があり、クリア。
苦味は強すぎないため、ブラックでも充分、召し上がって頂ける。
焙煎終了温度:228℃
焙煎終了温度:226℃より先に焙煎。
焙煎度合いが深くなった分、酸味は少ないが、苦味だけが強調された。
煙さだけが増した分、極端に言えば、苦味だけの珈琲。
冷めると、酸味にケミカルさを感じた。
これ以上、深い焙煎をしても、香味が期待できないと判断。
焙煎終了温度:226℃
香は甘さがあるが、弱い。
焙煎度合いが深くなった分、煙く、シャープな苦味が増した。
香味に複雑さが感じられず、奥行きがない。
苦味と酸味が強調され、グレープフルーツのような後味が強く感じる。
テスト焙煎
COE2014 Cortina de Hierro
水分量:10.3%
焙煎終了時の本体温度(℃) | 焙煎時間 |
216.1[通常] | 15:46 |
216.1[火力強め] | 15:38 |
218.1 | 16:01 |
220.1 | 16:29 |
COE2015 La Golondrina
水分量:10.3%
焙煎終了時の本体温度(℃) | 焙煎時間 |
224.2 | 17:00 |
226.1 | 17:10 |
228.2 | 17:29 |
焙煎担当のコメント