1月TopNotch エスメラルダ・ゲイシャ2015 Lino Natural のテスト焙煎・試飲情報




12/26~12/27、1月TopNotchのエスメラルダ・ゲイシャ2015 Lino Naturalをテスト焙煎をしました。
昨年のエスメラルダ・ゲイシャ煎り止ポイントである焙煎終了温度:214℃を軸に、投入量を370gに減らし、
焙煎終了温度:213℃、214℃、投入量を360gに減らし、焙煎終了温度:214℃の3種類をテスト焙煎しました。
12/28、松屋式による試飲を行いました。

 

松屋式による試飲
ナチュラルの甘い芳醇な香とゲイシャ・フレーバーのバランスが最重要課題でした。
2014年度産は、焙煎終了時間:15分を境にゲイシャ・フレーバーは減少していましたが、
2015年度産は、焙煎終了時間:14分30秒を境に減少します。
ナチュラルの甘い芳醇な香は、焙煎度合いが浅い程、強くなります。
この香が強いとゲイシャ・フレーバーが感じづらくなるため、バランスが必要です。
焙煎終了温度:213℃では、ナチュラルの香りが強く、珈琲の濃さも薄いため、
果実感が強いジュースのような珈琲にはなりますが、ゲイシャらしいTeaフレーバーは影を潜めます。
ナチュラルの香は非常に強いため、焙煎終了温度:214℃以上で終了が最適です。
 
このテスト焙煎の課題「ナチュラルの甘い芳醇な香とゲイシャ・フレーバーのバランス」は、
焙煎を14分30秒以内に温度:214℃で終了することがベスト・ポイントと結論が出来ました。
 
ベスト・ポイントで焙煎したゲイシャ・ナチュラルは、ハイビスカスティーのようで華やかの極みです。
ベルガモットのアロマオイルを放ったかのように甘酸っぱい香が一瞬にして拡がります。
雑味など微塵も感じないクリアな液体は、冷めるとTeaテイストが増し、ナチュラル香が
円熟して、ブランデーティー。
珈琲を超越したゲイシャ。「これは、もうハーブティーだ」というのが、率直な感想です。
 

焙煎終了温度:213℃は、ナチュラルの甘い香は強いが、珈琲の濃さは薄く、香味が単調。
ナチュラル香が強い分、ゲイシャフレーバーがやや弱く感じる。
 
焙煎終了温度:214℃[370g]は、最もゲイシャらしい香が弱い。但し、冷めてくると
ゲイシャ・フレーバーが増してきて、この生豆のポテンシャルが高いことが分かる。
若干の渋味が苦味にも感じる。
 
焙煎終了温度:214℃[360g]は、最もゲイシャらしい香が強く、液体から甘味を感じる。
ナチュラル香とゲイシャ・フレーバーのバランスが良く。余韻も長く、心地良い。
 

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テスト焙煎
水分量:9.6%

焙煎終了時の本体温度(℃) 焙煎時間
213.1 14:31
214.0[370g] 15:01
214.0[360] 14:28

 

 

焙煎担当のコメント