1月Superb エルサルバドルセット200g(COE2013 La Lagunita 100g、COE2014 Tablon Divisadero 100g)
セット内容：COE2013 La Lagunita 100g、COE2014 Tablon Divisadero 100g
テスト焙煎・カッピング情報、COE2013 La Lagunita本焙煎情報、COE2014 Tablon Divisadero本焙煎情報
写真はサンプルです。
「中庸と新味」
エルサルバドルは農業国で、コーヒーの生産は、農業全体の1/3、総輸出量では半分にものぼる量を占めています。
古くは、1858年にコーヒー栽培が開始されたと言われています。
小規模農家が多く、農園の大型化や機械化は難しいものの、1956年国立コーヒー研究所が設立され、品質改良や生産技術の研究が積極的に行われています。
1月TopNotch商品のパカマラ種は、高品質で多収量を目的として、この研究所がマラゴジッペ種とパーカス種を人工交配して作り出しました。
コーヒーの生産は、約95％がフリーウォッシュドで精製されています。
生産品種は、ブルボン種が68％、パーカス29％、その他パカマラ、カツーラ、カツアイ3％です。
内訳からも分かるとおり、伝統的にブルボン種が多く生産されています。
珈琲の特徴を一言で表すなら、まさに「中庸」です。
はっきりとした強い個性はないものの、香り、酸味、甘味、苦味、コクが偏りも過不足もなく、調和が取れた珈琲と言えます。
そんなエルサルバドルのコーヒーにもナチュラル精製の風味に対する再評価の流れがみられるようになってきました。
新しい香味特性を取り入れようとコスタリカで始まったハニー精製と同じパルプ・ド・ナチュラル精製で仕上げられた豆が、
エルサルバドルのCup Of Excellenceを受賞しています。
そこで、本商品では、エルサルバドルの伝統的な中庸の珈琲と流行とも言えるパルプ・ド・ナチュラル精製で
仕上げられた新味の珈琲をブルボン種で比較できるようセットにしました。
飲み比べて頂ければ、エルサルバドルでも新たな香味特性を求めて、生産現場が時代の流れを取りこもうとしている姿勢がご理解頂けることでしょう。
どうぞ、この商品で、フレーバーのトレンドの変化をお楽しみくださいませ。
COE2013 La Ladunita（ラ・ラグニータ）
右の写真は、サンプルローストした中煎り
順位 ：23位
生産国 ：エルサルバドル
エリア ：アウアチャパン、アパネカ
農園名 ：ラ・ラグニータ農園
生産者 ：グロリア・メルセデス・ロドリゲス・フォンタン
標高 ：1620m
品種 ：ブルボン
生産処理：ウォッシュド
カッピングプロファイル：レモン、ジャスミン、フレッシュ、チェリー、プラム、クリーンキウィ、ビッグボディ、クリーミー
これぞ、エルサルバドルの特徴である中庸の珈琲というのが第1印象です。
キウィのようなさっぱりとした甘酸っぱい酸味が軽く、適度なボディーがあります。しっとりとしたマウスフィールで滑らかな珈琲です。
酸味が強すぎず、甘味・酸味・ボディのバランスが取れていて、飲みやすいです。
酸味・苦味が苦手な方にお薦めの珈琲です。
本焙煎では、サンプルローストより煎りを深くして仕上げます。
COE2014 Tablon Divisadero（タブロン・ディビサデロ）
右の写真は、サンプルローストした中煎り
順位 ：22位
生産国 ：エルサルバドル
エリア ：アウアチャパン、アパネカ
農園名 ：タブロン・ディビサデロ農園
生産者 ：マウリシオ・アルトゥーロ・サラベイラ・カセレス
標高 ：1550m
品種 ：ブルボン
生産処理：セミウォッシュド
カッピングプロファイル：アプリコット、マンゴー、アールグレイ、キャラメル、シトラス、クリーミー、ロングフィニッシュ
ドライの香りは、キャラメルのように甘いです。
口に含むと軽いマスカットような酸味が爽やかです。スーッと喉に吸い込まれていく感じは珈琲なのにとても清涼感があります。
冷めるとセミウォッシュらしい甘さが増してきます。
コスタリカのハニー精製に比べるとあっさりしているところが、中庸なエルサルバドルらしさを感じます。
ナチュラル精製特有の発酵臭が苦手な方にもお薦めです。
本焙煎では、もう少し甘さを引き出しため、酸味が消えない範囲でサンプルローストより煎りを深くします。