2月Superb グアテマラセット200g（COE2013 La Pila 100g、COE2014 Pacamaral 100g）
セット内容：COE2013 La Pila 100g、COE2014 Pacamaral 100g
テスト焙煎・カッピング情報、グアテマラCOE2013 La Pila本焙煎情報、グアテマラCOE2014 Pacamaral本焙煎情報
写真はサンプルです。
「チョコレートとワイン」
バレンタインデーがある2月は、チョコレートを口にする機会が増えることと思います。
そんな季節だからこそ、2月はグアテマラの珈琲と決めていました。
グアテマラの珈琲は、酸味とコクに優れ、香気も良好で全体的に華やかさとキレのいい後味が特徴と一般的に言われますが、
私が個人的に美味しいと思うグアテマラの珈琲は、チョコレートフレーバーです。
チョコレートを食べると、 先ず、甘さとほろ苦さが口の中に広がり、滑らかに溶けていきます。
噛まずに溶け終わ る最後に微かに酸味が感じられ、後味は、甘さを伴ったカカオの香が余韻として口の中に残ります。
このようなチョコレートフレーバーをグアテマラのブルボン系品種で感じることが 多く、好みとしています。
チョコレートが苦手な方には、珈琲でチョコレートフレーバーを楽しんでもらえたらと考えました。
また、チョコレートも様々な楽しみ方があります。
チョコレートとワインの相性は良く、チョコレートの1片を片手にワインを楽しんでいらっしゃる方も多いと思います。
1月TopNotchで紹介しましたパカマラ種は、水洗式でもどこか発酵がかった芳醇な甘い香味、いくつもの果実や花が想い浮かぶ華やかなフレーバー、
そして、時間が経つにつれ味が変化する様相が似ていることからワインに例えられることもしばしばです。
パカマラ種はエルサルバドルが起源ですが、エルサルバドルのパカマラよりグアテマラの方が香味が力強く、素晴らしい物が多いと感じています。
チョコレートが好きな方には、チョコレートでワインを楽しむかのように、ワインフレーバーの珈琲でチョコレートを味わうのも
小粋で面白いのではないかと思います。
そこで、本商品では、チョコレートフレーバーとワインフレーバーをお楽しみ頂けるよう、COE2013 La PilaとCOE2014 Pacamaralをご用意致しました。
COE2013 La Pilaは、カトゥーラ種（ブルボンの変異種）です。
チョコレートフレーバーを強く引き出すよう、2ハゼ直前まで焙煎して、焙煎度合いをやや深くします。
COE2014 Pacamaralは、カトゥーラ、カトゥアイ、パカマラ種のMIXです。
カトゥーラの渋味を消して、パカマラのワインフレーバーを強く引き出すよう、焙煎度合いは深くせず仕上げます。
チョコレートが好きな方だけでなく、苦手な方もこの珈琲でバレンタインデーというイベントを楽しんでみませんか？
COE2013 La Pila（ラ・ピラ）
写真は、サンプルローストした中煎り
順位 ：19位
生産国 ：グアテマラ
エリア ：フライハーネス エルドゥラスノ
農園名 ：ラ・ピラ農園
生産者 ：CIGA S.A.
標高 ：1515m
品種 ：カトゥーラ
生産処理：フリーウォッシュド
カッピングプロファイル：キャラメル、フローラル、チョコレート、グリーンアップル、コンプレックス、クリーミーボディ
珈琲豆を挽くと、ココアのような甘い香が漂います。
期待しながら口に含むと香の印象通り、甘さが広がります。適度なボディーもあり、しっとりとしたマウスフィールです。
青りんごのよう な酸味も甘さを引き立てています。甘い香味が印象的な珈琲です。
浅いサンプルローストでもチョコレートフレーバーは健在でした。
本焙煎では、サンプルローストより煎りを深くして仕上げます。
COE2014 Pacamaral（パカマラル）
写真は、サンプルローストした中煎り
順位 ：13位
生産国 ：グアテマラ
エリア ：フライハーネス地区 サンタロサ県 ヌエボ・ビーニャス村
農園名 ：パカマラル農園
生産者 ：Inmobiliaria SMA, S.A.
標高 ：1579-1850m
品種 ：カトゥアイ、カトゥーラ、パカマラ種
生産処理：フリーウォッシュド
カッピングプロファイル：バニラ、ミルクチョコレート、ジャスミン、レモン、フルーツ、オレンジ、シルキー、ラウンド・バタリー、スムース、
ベリーズ、プラム、スムース・ロング・ラスティング・フィニッシュ
生豆から甘い香がしました。
サンプルロースト中、水抜きが終わった辺りで香が変わるのですが、その香がこれまでに経験したことがない甘い香がして驚きました。
カトゥーラ、カトゥアイ、パカマラ種のMIXですが、珈琲はパカマラ種のフローラルで華やかな香が際立ちます。
熱い内はラムレーズン のような香とともに甘さが強く感じ、グレープフルーツのような酸味は控えめです。
スムースな喉越しです。冷めてくると、カトゥーラの渋味がやや強くなり、ワインの渋味のようでもあります。
本商品は酸味が若干弱いため、本焙煎では、酸味が消えない程度にサンプルローストよりも焙煎度合いを深くします。