3月Superb ホンジュラスセット200g(COE2013 Moreno 100g、COE2014 El Milagrito 100g)
セット内容:COE2013 Moreno 100g、COE2014 El Milagrito 100g
テスト焙煎・カッピング情報、ホンジュラスCOE2013Moreno本焙煎情報、ホンジュラスCOE2014 El Milagrito本焙煎情報、ホンジュラスセットの楽しみ方
写真はサンプルです。
「新参と古参」
日本ではまだなじみが薄いホンジュラスは、良質なコーヒーを生産する国の1つです。
コーヒーの生産量は年間約6万トンで、その内、60%が輸出されています。
主にアメリカへ輸出されています。
最大の生産地はサンタバルバラ地区で総生産量の約1/3を産出しており、高品質なコーヒーの名産地として知られています。
そんなサンタバルバラ地区で生産されたコーヒーでCup Of Excellence(以下、COE)を受賞した豆をセットにしました。
どちらも標高1550mで栽培されたフリーウォッシュドのパカス種です。
パカス種はエルサルバドルで発見されたブルボンの突然変異種です。
生産のメッカは、やはりエルサルバドルですが、ホンジュラスで良質なパカスに出会うことが多いように感じます。
フレーバーに影響を与える要因として、標高、地理的気候風土が挙げられますが、栽培・収穫・精製に至る農園の技術力も大きな要因です。
COE2013のモレーノ農園は、COE受賞は5度目を数える優秀な農園です。
生産処理上排出されるパルプは集積し施肥として充て、残留水は酸化処理させる事により農園内で再使用する等、
環境の保全に配慮した設備も整い、生産技術力も高く、COE受賞の古参農園です。
一方、COE2014のエル・ミラグリート農園は、2014年に初めてCOE入賞を果たした新参の農園です。
家族経営の小さな農園で、COE受賞を目標に掲げて、生産処理や栽培の技術を少しずつ向上させてきました。
本セットは、生産エリアに多少の違いはあるものの、品種、生産処理だけでなく標高という条件も揃っています。
COEのスコアもCOE2013は86.25Pt、COE2014は86.46Ptと僅差です。
COE2013では、古参の生産ノウハウがもたらす、安定したカップクオリティを
COE2014では、カップクオリティの高さから、多くの苦悩を乗り越えてCOE入賞を果たした新参の熱意が感じ取れる
セットとなっています。
ホンジュラスのパカスの特徴は、フルーティな柔らかい酸味がスッキリとして優しく、
ブルボン由来の甘味は心地よく、コクは丸みをおびて、軽やかな珈琲です。
新参と古参のどちらも、その特徴を見事に表現しています。
なお、本焙煎では比較がしやすいよう、焙煎度を合わせて仕上げます。
COE2013 Moreno(モレーノ)
順位 :16位(86.25Pt)
生産国 :ホンジュラス
エリア :エル・セドラル / サンタバルバラ
農園名 :モレーノ農園
生産者 :ペドロ・モレーノ
標高 :1550m
品種 :パカス
生産処理:フリーウォッシュド
カッピングプロファイル:キャラメル、パイン、チョコレート、抹茶、ストロベリー、レモン、赤ワイン、シロッピー、ウェルバランス
明るい柔らかな酸味が上質でクオリティの高さを物語っています。COE2014より酸味があります。
適度なボディもあり、柑橘系のフルーティな残り香が長く、心地よいです。
熱い内はスッキリとした印象の珈琲です。
冷めるとコクと甘味が増して、しっとりとしたマウスフィールに変化します。
珈琲に深みが増し、奥行きが出た珈琲は、ミディアムライトのワインのようです。
COE2014 El Milagrito(エル・ミラグリート)
順位 :15位(86.46Pt)
生産国 :ホンジュラス
エリア :サンタバルバラ
農園名 :エル・ミラグリート農園
生産者 :ドン ペドロ エラソ
標高 :1550m
品種 :パカス
生産処理:フリーウォッシュド
カッピングプロファイル: シナモン、チョコレート、クランベリー、コンプレックス、シトラス
カカオを思わせる香りは芳ばしく、ミルクチョコレートのような甘さが際立っていました。
まろっとした触感がシルキーで一際、印象的です。
熱い内は酸味が控えめですが、冷めるとオレンジのような酸味が増し、まろっとした触感が薄れて
軽やかな珈琲に変化します。