12/25・29〜31にテスト焙煎をして、1/2にカッピングと松屋式による試飲を行いました。
過熱水蒸気の調整をしながらのテスト焙煎だったため、時間がかかりました。
浅めの焙煎とそれよりやや深めの2種類を何度か焙煎し、その中で最も評価が高い物をそれぞれ1つ選び、カッピングと試飲をしました。
(テスト焙煎・カッピング情報は、以下のとおり)
浅めの焙煎は、カッピング・松屋式による試飲ともに、軽い柔らかい酸味が出ていました。
カッピングでは、品質が世界のトップグレードでないことは否めませんでした。
松屋式による試飲は、透明感のある飲みやすい珈琲でした。
ちょっと深くした焙煎は、カッピング・松屋式による試飲ともに、酸味が減少していました。
カッピングでは甘い香が強く出ており、甘酸っぱさが感じられました。焙煎度合いが少し深い分、若干の苦味もありました。
松屋式による試飲では、甘さはあるものの、酸味が消えて、単調な珈琲に感じられました。
カッピングではこちらの珈琲の方が印象が良かったのですが、実際の試飲では、物足りなさを感じました。
この豆は、焙煎度合いが深くなると酸味の減少がとても速いです。
また、カッピングと松屋式による試飲での印象が違った珈琲でした。
実際に飲むスタイルに近い松屋式での試飲での評価を参考に、酸味が残り、甘さが出せる限界の焙煎度合いで
煎り止めして仕上げることにしました。
クリーンなタイの珈琲をお楽しみください。
テスト焙煎
水分量:10.1%
焙煎時間 | 焙煎終了時の本体温度(℃) | |
浅めの焙煎 | 15:33 | 217.9 |
ちょっと深めの焙煎 | 16:55 | 221.5 |
焙煎担当のコメント
ヨク農園の豆は焙煎がやっかいであった。
極端に差圧が下がるだけではなく豆が焼けやすかった。
焼けやすいということは最大火力をどこで使うかを考える必要に迫られる。
蒸らしはじっくりとていねいに煎りはさっと焼かねばいけない。
豆によっての違いをテスト焙煎で見分けねばならんと思った。