1月Superb エルサルバドルセット テスト焙煎・カッピング情報



1/1にテスト焙煎をして、1/2にカッピングと松屋式による試飲を行いました。
過熱水蒸気の蒸気の量を調整しながら、COE2013 La Lagunita、COE2014 Tablon Divisaderoを浅めとそれよりやや深めの2種類を焙煎しました。
各焙煎度合の中で、最も良い物をカッピングし、試飲で香味を確認しました。
(テスト焙煎、カッピングの詳細は、以下のとおり)

 

COE2013 La Lagunita
カッピング
過熱水蒸気について、水蒸気量を確認するため、12/9に焙煎した珈琲も合わせてカッピングしました。
ドライでは、浅めの焙煎の方が香が強く出ていました。
浅めの焙煎はトマトのような酸味の香が強く、やや深めの焙煎は甘い香がして、香は対照的でした。
フレーバーも同様に、浅めの焙煎は華やかな酸味、やや深めの焙煎は果実のような甘味が印象的でした。
やや深めな焙煎はシルキーな感触でした。
松屋式による試飲
どちらもスッキリとした喉越しです。
浅めの焙煎は明るい酸味だけでなく、甘さが心地よかったです。
やや深めの焙煎では甘さが強いのですが、折角の明るい酸味が減ってしまうのは少し寂しく感じました。
本焙煎では、明るい酸味が感じられる程度まで浅めの焙煎をやや深くして仕上げます。
飲みやすい珈琲だからと言って単調な味という訳でなく、香味のバランスが取れている中庸さを楽しんで頂きたいと思います。

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左:浅めの焙煎、右:ちょっと深めの焙煎
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COE2014 Tablon Divisadero
カッピング
ドライでは、どちらの焙煎度合いからも甘い香がしていました。
浅めの焙煎では、優しい甘さとオレンジのような酸味が印象的でした。
やや深めの焙煎では、甘さが増し、酸味が減少して、風味もココアやチョコを思わせるフレーバーへと変わっていました。
松屋式による試飲
浅めの焙煎は、カッピングより酸味が強く感じれ、やや深めの焙煎は、カッピングより苦さが強く感じる傾向にありました。
やや深めの焙煎の方が甘さが強く、酸味も程よく感じられたため、本焙煎では、やや深めの焙煎度合いより若干煎り止めを
速くして仕上げることにします。
セミウォッシュドですが、フリーウォッシュドに近いフレーバーでワイニーテイストは控えめでした。
コスタリカのハニーのようなアロマが好みの方には物足りなく感じるでしょうが、発酵がかった香が苦手な方にはお薦めです。

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左:浅めの焙煎、右:ちょっと深めの焙煎(ピントがあっていませんでした。)
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テスト焙煎
COE2013 La Lagunita
水分量:10.6%

焙煎時間 焙煎終了時の本体温度(℃)
浅めの焙煎 15:37 214.6
ちょっと深めの焙煎 16:30 220.2

 
COE2014 Tablon Divisadero
水分量:10.1%

焙煎時間 焙煎終了時の本体温度(℃)
浅めの焙煎 15:07 213.4
ちょっと深めの焙煎 16:08 218.6

 

焙煎担当のコメント

焙煎する側としてはエルサルバドル2013と2014はまったく別物と考えねばならない。
火の入り方・水の抜け方が全く異なるのである。
2013は、蒸らしの段階で差圧の低下が著しく苦労した。
ただし、色あわせに関しては後半は緩やかな進行で結構楽であった。
とにかくテスト焙煎で火の入りやすさや水の抜けやすさを把握せねばならんと思った。
2014に関しては、はぜが落とすぎりぎりまでにわたる。
ハゼの終わりを確認してからの色あわせというルールを持たねば早く落とす可能性がある。