1/20〜22にテスト焙煎をして、1/23にカッピングと松屋式による試飲を行いました。
COE2013 La Pilaは、中煎りと中深煎りの2種類、COE2014 Pacamaralは、浅煎り、中煎り、中深煎りの3種類を焙煎してカッピングし、試飲を行いました。
(テスト焙煎、カッピングの詳細は、以下のとおり)
COE2013 La Pila
カッピング
ドライでは、中煎りからはドライトマトのような香が強く、中深煎りからはブランデーやカカオの香が強く、切れる酸味を感じる香がしていました。
どちらからもグアテマラらしい明るく眩しい酸味が感じられました。中深煎りでも酸味はしっかり存在していました。
中煎りはフルーツのような甘さ、中深煎りはスパイシーを伴う苦さが印象的でした。
焙煎担当と珈琲の評価が違ったため、今回、引き出したいチョコレートフレーバーに焦点を絞って、松屋式で試飲をしました。
松屋式による試飲
中煎りは、後味の酸味が強く、香はフローラルの印象でした。
中深煎りは、甘苦い香で、後味の酸味も中煎りに比べると抑えめでチョコレートフレーバーは中深煎りの方が強く感じられました。
本焙煎は、2ハゼ直前まで焙煎を引っ張って、スモーク臭を感じない範囲でチョコレートフレーバーを最大限引き出すよう仕上げます。
チョコレートが苦手な方にこの珈琲でバレンタインデーを楽しんで頂きたいと思います。
COE2014 Pacamaral
カッピング
ドライでは、どれからも甘くフローラルな香が漂っていました。
浅煎り、中煎りは、若干の渋さを感じました。酸味は明るく強かったです。中深煎りからはスイートポテトのような甘さとボディ感が感じられました。
様々なフレーバーを感じる複雑なワイニーテイストは中深煎りが最も近いですが、松屋式による試飲で実際にチョコレートと共に味わって確認することにしました。
松屋式による試飲
松屋式による試飲でも珈琲自体からワインフレーバーを感じるのは中深煎りで、珈琲単体として飲むのも中深煎りが最も美味しいです。
ただ、チョコレートを食べた後に中煎りの珈琲を飲むと最もワインに近いのです。
本焙煎では、チョコレートを食べる時に飲む珈琲として、中煎りでの焙煎度合いで仕上げることにします。
チョコレートとともに珈琲でワインテイスト感じて頂きたいと思います。
テスト焙煎
COE2013 La Pila
水分量:11.0%
焙煎時間 | 焙煎終了時の本体温度(℃) | |
中煎り | 15:53 | 215.4 |
中深煎り | 16:50 | 219.8 |
COE2014 Pacamaral
水分量:11.4%
焙煎時間 | 焙煎終了時の本体温度(℃) | |
浅煎り | 15:57 | 214.2 |
中煎り | 16:34 | 216.7 |
中深煎り | 17:04 | 219.6 |
焙煎担当のコメント
ディスカバリーでの焙煎は、トンネル工事と似ている。
トンネル工事でいう先進導坑と同じでまずはその豆の特徴をみつけることから始まる。
グラフにどんな特徴が現れるかをしっかり理解した後本焙煎にのぞむ。
そのためにはテスト焙煎でどこまでこの豆の特徴をつかむかが大切なのである。
その、テスト焙煎をやるというシステムこそ環の焙煎の特徴となると思う。
例えて言うならば2014年では蒸らしにて差圧が下がらないのに対して
2013年では逆に差圧が下がるという特徴を持つ。
珈琲豆の特性は知れば知るほど不思議である。