4月Superbテスト焙煎・カッピング情報



3/21、テスト焙煎をしました。
ロス・アルトスは大粒と小粒の豆が混在し、水抜き時に本体温度の上昇が遅くなる傾向にありました。
急遽、スクリーン選別をして大きさを揃えた生豆を用意し、豆の大きさが揃った物と豆の大きさが混在する物を
テスト焙煎することとしました。
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3/22、カッピングと松屋式による試飲を行いました。
ロス・アルトス5種類、COE2014 La・Picona3種類をカッピングし、試飲を行いました。
(テスト焙煎、カッピングの詳細は、以下のとおり)
 

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ロス・アルトス
カッピング
ドライでは、ブラウンシュガーのような芳ばしく甘い香がしていました。
浅めの焙煎は、ナッツフレーバー。中煎りの焙煎は、みかんのような柑橘系の甘酸っぱいフレーバー。
深めの焙煎は、ビターチョコレートフレーバー。
全体として、甘味・酸味のバランスが取れたマイルドな印象の珈琲でした。
焙煎担当と中煎りと深めの焙煎で評価が分かれたので松屋式による試飲で確認することとなりました。
松屋式による試飲
中煎りより深めの焙煎の方が、甘味・ボディが強く、香も良質でした。
深めの焙煎の方がボディが強く出る分、厚みのある珈琲に感じました。
甘く円やかな珈琲です。喉越しに酸味を感じるので深めの焙煎でも軽やかな印象です。
スクリーン選別して大きさを揃えた豆とスクリーン選別せず豆の大きさが不揃いの物を比較しましたが、
香味に大きな差が出ませんでした。
ただ、豆の大きさが揃っている方がクリーンでした。そして、スクリーンが20以上の大粒の方が甘さが強く
フレーバーが強く出ていましたので、本焙煎ではスクリーンを揃えて大粒の豆を使用します。

 
左:浅め、中:中煎り、右:深め
LoaAltos_roast

 
COE2014 La・Picana
カッピング
ドライでは、甘い香が一際印象的でした。
浅め・中煎りの焙煎では甘酸っぱいフレーバー。深めの焙煎では甘苦いフレーバーにスモーク臭が混在していました。
浅めの焙煎はキャラメルのような甘味。中煎りの焙煎ではアプリコットやピーチのような甘味。
深めの焙煎ではラムレーズンのような甘味。
すべてに感じるのが後味に微かな苦味と香がタバコを連想します。
タバコと言うと悪い印象を持たれる方も多いかもしれませんが、珈琲のアクセントになっている苦味です。
口にすると「これだ」とお分かりになると思います。そして、この珈琲の特徴になっています。
松屋式による試飲
浅めの焙煎は酸味が強く、若干の渋味を伴っていました。
深めの焙煎は甘さが強いですが、スモーク臭が加わり苦味が増す印象を受けました。
甘さと酸味のバランスが良く、ボディ感も感じられる中煎りが好評価となりました。
喉を通り過ぎた後に感じる特徴的なタバコのフレーバーを体感くださいませ。
 

左:浅め、中:中煎り、右:深め
COE2014_roast

 
テスト焙煎
ロス・アルトス
水分量:11.4%

焙煎時間 焙煎終了時の本体温度(℃)
浅め 15:58 216.4
中煎り 16:10 217.5
中煎り 16:21 217.1
深め 17:06 220.5
深め 15:56 220.5

 
COE2014 La・Picona
水分量:9.9%

焙煎時間 焙煎終了時の本体温度(℃)
浅め 15:26 216.1
中煎り 15:55 218.2
深め 16:06 220.5

 

焙煎担当のコメント

テスト焙煎で重要なことは本焙煎の参考になる焙煎でなければならないということです。
このテストによってこの豆は排気時の差圧がさがる性質があるのかないのか
色づきはいいのか悪いのか
進行は早いのか遅いのか
その辺を判断せねばなりません。
この二つの豆は、差圧の下がりも大きくはないので焙煎は比較的問題ない焙煎となりそうです。