10月Superb アチェセットのテスト焙煎・試飲情報



9/20~23、テスト焙煎をしました。
アルール・バダとゲガランともに6種類をテスト焙煎しました。
 
9/25、松屋式による試飲を行いました。今回は、深めの焙煎のため、カッピングによる評価は行いませんでした。
(テスト焙煎、試飲の詳細は、以下のとおり)
 

 

アルール・バダ
スパイシーな柑橘系の香がマンデリンらしくエキゾチック。
ブライトな酸味の後に苦味が加わって、グレープフルーツのようです。
やや軽めなボディーにハーブのフレーバーが加わり、どこか爽やかな印象です。
冷めると、洋梨のような甘さが増し、余韻はまさにスイートアーシー。
スパイシーな酸味が華やかで特徴的でした。
今回のテーマは「苦味」でしたが、この酸味を焙煎を深くして消してしまうのは惜しいため、
ゲガランよりやや浅めに焙煎してご賞味頂くことに致しました。
 

松屋式による試飲
焙煎終了温度:216℃と焙煎終了温度:218℃
1ハゼ終了後、焙煎を終了。
穀物臭がする。焙煎終了温度:216℃が最も酸味が強い。
インドネシアとしては、酸味が華やかであることを確認。
 

焙煎終了温度:220℃
2ハゼ開始直前に焙煎を終了。
甘味、酸味、苦味のバランスがよいものの、濃さはやや軽めな印象。
透明感はあるが、冷めると微かに感じる穀物臭が気になった。
 

焙煎終了温度:224℃
2ハゼ開始直後に焙煎を終了。
甘味、酸味、苦味のバランスがよく、最も味に幅があった。
酸味も焙煎終了温度:220℃より落ち着いていながら、ハッキリと明確であった。
 

焙煎終了温度:226℃と焙煎終了温度:230℃
2ハゼが勢いよくなり始めて(焙煎終了温度226℃)から以降に終了。
酸味は弱くなるものの、苦味が強く、それ以外の香味が単調であった。
 
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ゲガラン
ややスモーキーでスパイシーな香。
ほのかな酸味と芳ばしさを伴った甘味と苦味、そして、豊かなボディーが織り成すハーモニーは
まさにビターチョコレート。シナモンのような余韻がアクセントとなっています。
まろっとした口当たりは滑らかです。
冷めるとアーシーな香がどこか蒸留酒に似た香に変化します。
マンデリンの特徴であるアーシーな甘味と上質な苦味をお楽しみ下さい。
 

松屋式による試飲
焙煎終了温度:220℃と焙煎終了温度:224℃
2ハゼ開始直前から2ハゼ開始直後に焙煎を終了。
穀物集を感じた。酸味だけが突出している印象。
 

焙煎終了温度:226℃(焙煎方法を変えて、3種類焙煎)
2ハゼが勢いよくなり始めで焙煎を終了。
甘味、酸味、苦味のバランスがよく、特に甘さが強かった。
 

焙煎方法-A
濃さはあり、甘さもあるが、透明感にかける。
苦味もやや強く、濁っている印象。
 

焙煎方法-B
やや軽めなボディであるが、珈琲に透明感を感じる。
苦味は上質で口当たり滑らかであった。
 

焙煎方法-C
3種類の中で、最も軽い印象の珈琲。
クリアであるが、甘さとボディが物足りない。
 

焙煎終了温度:228℃
2ハゼが強くなった時点で焙煎を終了。
珈琲が濃く、ボディも強いが、苦味が際立った珈琲になっていた。
珈琲に透明感が乏しい。
 
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テスト焙煎
アルール・バダ
水分量:10.5%

焙煎終了時の本体温度(℃) 焙煎時間
216.3 15:55
218.3 16:20
219.9 16:25
224.1 17:10
226.1 17:18
230.2 17:55

 
ゲガラン
水分量:10.4%

焙煎終了時の本体温度(℃) 焙煎時間
220.5 16:39
224.3 17:12
226.2[A] 17:16
226.5[B] 17:55
226.1[C] 17:22
228.3 18:08

 

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