こんにちは。。
焙煎も一段落しまして・・
やっとまとめが出来ます。
今回は、環ブレンド琥珀を私(長屋)が焙煎することになったりと色々、ございました。
先ずは、テスト焙煎から
レギュラー商品の環ブレンドを中心に前後の焙煎度合いをテスト・試飲しました。
【動画:環のたしなみー焙煎嬉戯の焙煎度合いを決める】
環ブレンドレギュラーは焙煎終了温度が223℃です。
環ブレンド漆黒には焙煎終了温度228℃を使用することにしました。
そして、焙煎嬉戯の琥珀をどうするか?
焙煎対決の帰山人氏は環ブレンドを予想通り、深煎りに仕上げてきました。
では、当店はどうするか?
深煎り対決にしても面白いとは思いましたが、環ブレンド祭りですから、
環ブレンドの焙煎度合い違いで香味が変わることも楽しんでもらいたい。。
ということで、対局の浅めの焙煎で応戦することにしました。
浅めのテスト焙煎は、2016年に学園祭ブレンドとして好評頂いた焙煎終了温度:219℃と
それより更に浅い216℃を用意しました。
焙煎終了温度:219℃は、1ハゼが終わって、2ハゼが始まる直前まで焙煎を延ばします。
焙煎終了温度:216℃は、1ハゼが終わったところです。
この辺りから珈琲を楽しむことが出来ます。
生豆の青臭さが抜け、充分な化学反応で形成された香味を楽しめる開始地点と捉えています。
※この温度帯では、どうしても化学反応が不充分で青臭さが残ります。
ゲイシャ等の特殊な生豆を除き、当店では焙煎終了温度:216℃以上を商品に致します。
焙煎終了温度:216℃、219℃のどちらも珈琲らしからぬ香はフレッシュなフルーティさがあります。
環ブレンドレギュラーの焙煎度合いに近づければ近づける程、酸味は和らぎ飲みやすくなります。
このブレンドの生豆本来の香味、特に酸味を楽しめるよう、出来るだけ浅めに焙煎することにしました。
帰山人氏の焙煎度と明確な違いが出るよう、両極端の香味を目指して攻めることにしました。
そして、本焙煎。。
先ずは、3/30(木)環ブレンド漆黒。
【動画:環ブレンド漆黒を焙煎する】
2ハゼピーク近くまで焙煎するので、勿論、燻された香りのスモーク臭は付きます。
但し、煙が豆に着くと嫌味な苦味が増します。
極力、煙が付かないよう排気に充分、開きました。
そして、帰山人氏が焙煎する環ブレンドと飲み比べしても、違う味わいを楽しめるよう、短時間で焙煎しました。
短時間で焙煎したことで、透き通った軽やかさの中に流麗な苦味が印象的な珈琲に仕上がりました。
[焙煎データ]焙煎終了温度:202.3℃、焙煎時間:16分46秒、目減り率:17.4%
次は、3/31(金)環ブレンド琥珀。
【動画:環ブレンド琥珀を焙煎する】
こちら、初めて私(長屋)が焙煎しました。
帰山人氏は当店の焙煎をあまりにも焙煎操作が多い様子をみて「踊る焙煎」と命名しました。
焙煎嬉戯用に環ブレンドを焙煎した際、当店の踊る焙煎に対抗して踊って焙煎してみようとしたけど、
手で釜を廻しているから踊れなかったとのこと。
ならば、当店も帰山人氏の「一本焼き」に対抗しなければ、なりません。。
ということで、焙煎士:中川は最初に火を付けるだけで、煎り止まで何もしない「環流一本焼き」として、私(長屋)が焙煎しました。
焙煎自体は問題なく無事終了。。予定通り、浅めの焙煎豆が出来上がりました。
焙煎直後に試飲した時には強い酸味しかしない状態でしたが、
翌日には酸味も落ち着き、甘味が増してきました。
浅めの焙煎度合いですので、軽やかな香味です。
軽い中にフルーティな甘酸っぱさが光るテイストになりました。
意図したとおり、帰山人氏の環ブレンドとまったく対照的な軽やかな浅めのテイストに仕上がりました。
[焙煎データ]焙煎終了温度:191.6℃、焙煎時間:15分45秒、目減り率:15.5%
最後に、4/1(土)環ブレンドレギュラー。
【動画:環ブレンドレギュラーを焙煎する】
看板ブレンドですから、この焙煎度合いが最も美味しくしたいと挑んだ本焙煎。
2ハゼの始まりで終了する焙煎。。
2ハゼが少しでも多くハゼ、焙煎度が進むと、深煎り特有のスモーク臭が付いてしまいます。
(環ブレンドレギュラーは、スモーク臭ではない珈琲らしい芳ばしい香りが特徴です。)
だからと言って、漆黒のように短時間で焙煎したり、2ハゼが始まる寸前で少し早く終了すると、
酸味は強く残ってしまい、甘味・酸味・苦味のバランスが崩れます。
(環ブレンドレギュラーは、甘味・酸味・苦味がバランスにこだわった飲みやすさ重視の珈琲です。)
そこで、1ハゼ終了から2ハゼまでを少しだけ緩やかに進行するよう火力を調整しました。
これで、酸味を抑え、優しい苦味にします。
また、終了間際に排気を強くして、スモーク臭がつかないようにも配慮しました。
終了を色見本と焙煎度があってから一呼吸(5秒程度)待ち、ほんの少しだけ焙煎度を進めることで
珈琲らしい余韻が強くなるよう珈琲らしい重厚感を加えます。
細やか過ぎる操作ですが、
そのかいあって、狙い通り、芳ばしい香りと透明感の中にバランスの取れた上品な珈琲に仕上がりました。
いつまでも飲んでいたい珈琲です。
冷めると和らげな酸味が爽やかです。
[焙煎データ]焙煎終了温度:197.0℃、焙煎時間:16分24秒、目減り率:16.3%
さあ、「春の環ブレンド祭」の豆たちは揃いました!!
豆色も香味も見事に焼き分け、3種3様で面白い飲み比べが出来ますよ。
あとは、HPに商品を作りだけです。頑張ります!!
桜も今年は開花が遅れていますね。。
商品ページを作るのを待ってくれているのかな?と感じてます。
※インスタグラム始めました。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
毎日1枚、写真をアップしてます。
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