4月Superb ニカラグアセット200g(COE2014 La Picona 100g、FincasMierisch Auction2014 Los Altos 100g)

Nicaragua

4月Superb ニカラグアセット200g(COE2014 La Picona 100g、FincasMierisch Auction2014 Los Altos 100g)

販売価格(税込)
¥3,800
在庫状態 : 廃盤




セット内容:COE2014 La Picona 100g、FincasMierisch Auction2014 Los Altos 100g

 

 

テスト焙煎・カッピング情報ニカラグア・ロス・アルトス2014本焙煎情報ニカラグアCOE2014 ラ・ピコナ本焙煎情報ニカラグアセットの楽しみ方

 

写真はサンプルです。

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「異父兄弟」

先月のホンジュラスに続き、今月は、隣の国ニカラグアです。
ニカラグアもCup Of Excellence(以下、COE)を開き、良質なコーヒーを生産しようと取り組む国です。
COEも2014年で13度目となりました。
 
ニカラグアの中でも、ヒノテガ地区、マタガルパ地区は、かつては「コーヒーの首都」と呼ばれた地区で、
100ha以上の大農園が多い伝統的な産地です。マイルドで豊かなボディーを有しているのが特徴です。
 
近年、産地として脚光を浴びているのが、ラス・セゴビア地域のヌエバ・セゴビア地区、マドリス地区、エステリ地区です。
地形が急峻なため、多くは小規模農家です。高い標高に位置しており、柑橘系の明確な特徴を持っています。
 
栽培品種は中米で広く栽培されているティピカ、ブルボン、カトゥーラ、カトゥアイに加え、人気の高いマラゴジッペ、パカマラです。
ニカラグア生まれのマラカトゥ、マラカトゥーラ、ジャバニカも近年、注目を集めている品種です。
ジャバニカはエチオピア・ロングベリー起源のジャバ種をインドネシアから持ち込み、ニカラグアで改良された品種です。
マラカトゥ、マラカトゥーラは、パカマラ同様、マラゴジッペとの交配種です。
マラカトゥはマラゴジッペとカトゥアイ、マラカトゥーラはマラゴジッペとカトゥーラを交配して作られた品種です。
パカマラ同様、マラゴジッペの「生豆が大粒で高品質」という長所をそのままに生産性を上げたのです。

 
このように交配種は増え続けています。その目的は、病虫害対策、多収量、高品質などさまざまです。
本商品では、ニカラグア生まれのマラカトゥーラ種(COE2014 La Picona)と
ブラジル生まれのカトゥアイ種(FincasMierisch Auction2014 ロス・アルトス)をセットにしました。
どちらも交配種です。
 
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カトゥアイ種はムンドノーボ種とカトゥーラ種を交配した品種です。
ムンドノーボ種はブラジル・サンパウロのムンドノーボ地区で交配が開始されたことから名付けられました。
成長が早く、高収量で病虫害にも強いという特徴を持つ、生命力あふれる品種です。
酸味、甘味、苦味のバランスが良くマイルドな珈琲で、特質した酸味はなく、どちらかというとコクや甘味を楽しむ珈琲です。
 
一方、カトゥーラ種はブラジルで発見されたブルボンの変異種で樹高が低く高収量の品種です。
ムンドノーボは樹高が高く、収穫しにくいという短所があり、それを補うことを目的にカトゥーラと交配させて生まれたのがカトゥアイ種です。
ムンドノーボは生命力あふれる筋肉質ながっしりした体格の心根優しい父のようです。

 
マラカトゥーラ種はマラゴジッペ種とカトゥーラ種の交配種です。
マラゴジッペ種はブラジルで発見されたティピカの突然変異種です。
実も葉も巨大で高品質な品種ですが、収量が少なく、樹高が高いので収穫が大変な一面がありました。
その生産性の低さをカトゥーラ種と交配することで改良したのがマラカトゥーラ種です。
マラゴジッペの大粒な生豆はそのままに樹高だけを低くすることに成功しました。
マラゴジッペは大味と評価されることもありますが、先日、深煎りにしても明るい酸味が健在で香味に厚みのあるマラゴジッペの珈琲に
出会いまして、適した環境で育ったマラゴジッペは素晴らしい香味を持っていると個人的には思ってます。
マラゴジッペは長身かつ容姿端麗でエリートな父のようです。
 

本商品のどちらもカトゥーラ種との交配で生まれたコーヒーです。
カトゥーラを母と考えれば、「異父兄弟」とも言えるセットです。
親の違いが子である珈琲に明確に出ている商品です。
 

是非、飲み比べて品種の違いをお楽しみください。
 
 

 

FincasMierisch Auction2014 Los Altos

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写真は、サンプルローストした中煎り
 
生産国 :ニカラグア
エリア :ヒノテガ県北部
農園名 :ロスアルトス農園
生産者 :エルウィン・ミエリッヒ
標高  :1275-1400m
品種  :カトゥアイ
生産処理:フリーウォッシュド
 
挽いた時には芳ばしい香りの中に、月餅を想わせるちょっとクセのあるナツメの香が微かにして印象的でした。
インパクトのある酸味は乏しいものの、クリーンカップであることはすぐ分かります。
香りはほのかに甘さを伴い、酸味・甘味・苦味のバランスが良く、飲みやすい珈琲です。
冷めてくるとベリー系の酸味が増してきます。
コク、ボディーは、ともに優しく、全体としてマイルドな珈琲です。

 
 

COE2014 La Picona(ラ・ピコナ)

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写真は、サンプルローストした中煎り
 

順位  :16位(86.13Pt)
生産国 :ニカラグア
エリア :Nueva Segovia、 Las Manos, Dipilto, Nueva Segovia
農園名 :ラ・ピコナ農園
生産者 :Olga Marina González Cuadra
標高  :1300m
品種  :Maracaturra
生産処理:フリーウォッシュド
カッピングプロファイル:ドライフルーツ、レモン、ダークチョコ、アーモンド、オレンジ、サトウキビ、パッションフルーツ、
コーヒーの花、ココアバター、ライム、プラム、アプリコット、シルキー、ジャスミン、タバコ、ジューシー
 
挽いた時にはドライトマトのような甘酸っぱい香りに、スモーク臭とは違う苦味を伴った香りが
微かに混ざっていました。タバコというカッピングコメントは初めての体験でしたが、
その意味するところが分かる特徴を持った香りです。
大人しい酸味が爽やかさを演出し、前述した苦味を伴う香りが加わるとメンソールの煙草を連想させます。
だからと言って、苦さはなく、甘さが印象的な珈琲です。
アーモンドキャラメルのような甘さと滑らかな口当たりがシルキーでずーっと飲んでいたくなるような
心地良い珈琲です。
 

※テスト焙煎、カッピングの模様などは、随時、情報を公開していきます。

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