月別アーカイブ: 2015年7月

スライダックに手をだすことに

2015/7/27



温調ではonとoffで極端に蒸気の量が落ちるのが一番の問題なのです。
それを何とか、工夫して蒸気の量を安定させてきましたが限界です。
その辺を過熱水蒸気の開発者の「H」さんにはなしたら
スライダックしかないといとも簡単に言われちゃいました。

今回の蒸気に関しては一番最初にスライダックを思いついて金額を調べて・・・・やめたのです。

しかし、今回は「H」さんがそれしかないというもんだから諦めて買うことにしました。とくに・・・ヒーターのワット数が高いので値段も高いのです。

とりあえず、早く安定させるのにはこれが一番ベストです。
すぐにMonotaROで注文しちゃいました。

完全に「H」さんに背中を押された感じです。

塊を温める

2015/7/26




焙煎機の回転数を考えると・・・
早く回すと豆はバラけて・・・
遅く回すと豆は塊になる。
塊を温めるには熱伝導で緩やかに上昇する。
早く回すと豆がバラけて隙間を熱風が通り早く温度が上がる。
早く回したほうが均等に温度が上がりそうだがひと粒を考えるとそうはならない。
熱しやすく冷めやすい状態では、一粒の珈琲は煎りむらになりやすい。

そんなことを帰山人さんの焙煎を見て思った。
これが正しいかどうかを実験で証明したいもんである。

問題はその装置をつくる時間があるかどうかなのだが・・・

8月TopNotch ハートマン・タイガー2014 ゲイシャ・ウォッシュドのテスト焙煎・カッピング情報を追加しました。

2015/7/25




こんばんは。。
 
8月TopNotch商品のテスト焙煎・カッピング情報をDIARYに追加しました。
各商品ページにもリンクを追加しています。
なお、焙煎担当のコメントは、後程、追加します。
 

8月TopNotch(予約)15個限定 パナマ ハートマン・タイガー2014 ゲイシャ・ウォッシュド

 

8月TopNotch ハートマン・タイガー2014 ゲイシャ・ウォッシュドのテスト焙煎・カッピング情報




7/23、24、8月TopNotchのハートマン・タイガー2014 ゲイシャ・ウォッシュドをテスト焙煎をしました。
この豆は、アイス珈琲琥珀のゲイシャとして使用しました。焙煎終了温度:215℃を超えるとゲイシャフレーバーが激減し、
焙煎終了温度:212℃以前では渋さが強くなることが分かっていたので、焙煎終了温度:213℃と214℃の2種類をテスト焙煎しました。
7/25、カッピングと松屋式による試飲を行いました。
(テスト焙煎・カッピング情報は、以下のとおり)

 

カッピング
エスメラルダ・ゲイシャに比べるとフレーバーが控えめなこの豆をどれだけゲイシャの香味を出すことができるかが、テスト焙煎の課題でした。
そこで、生焼けにならない範囲で極力、短時間焙煎にすることにしました。
焙煎終了温度:213℃は、すずらんのようなフローラルな香、そして、味はレモンティーというゲイシャならではの香味が強く綺麗に出ていました。
熱い内は微かに渋味を感じました。冷めると甘さが増し、レモンジュースのように変化します。
焙煎終了温度:214℃は、ドライの香は弱いのものの、アールグレイのようなteaフレーバー、ライムやシャンパン(白)のような酸味、
ジャスミンのようなフローラルな香が織り成すハーモニーはバランスが取れていて味がまとまってます。
冷めてからの珈琲の変化は焙煎終了温度:213℃に比べて乏しく、teaフレーバーのままでした。
焙煎終了温度:213℃が香のゲイシャなら、こちらは、味のゲイシャといったところです。
 

松屋式による試飲
カッピング同様の評価でした。
本焙煎は、香が強く、冷めてからの変化が楽しめる焙煎終了温度:213℃の焙煎度合いで煎り止、短時間焙煎で仕上げることとなりました。
 

 
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テスト焙煎
水分量:7.3%

焙煎終了時の本体温度(℃) 焙煎時間
213.0 13:29
214.2 14:00

 

 

焙煎担当のコメント
このゲイシャのポイントはただ一つ・・
とにかく焙煎を素早くやること・・
これに尽きる気がする。
丁寧に時間をかけて焙煎すればするほどゲイシャの香りは消え普通の珈琲になりさがる。
渋みを消してゲイシャの香りを残すか・・・これに尽きる。

8月Superb メキシコセットのテスト焙煎・カッピング情報を追加しました。




こんばんは。。
 
8月Superb商品のテスト焙煎・カッピング情報をDIARYに追加しました。
各商品ページにもリンクを追加しています。
なお、焙煎担当のコメントは、後程、追加します。
 

8月Superb(予約)メキシコセット

 

8月Superb メキシコセットのテスト焙煎・カッピング情報



7/22〜24、テスト焙煎をしました。
COE2013テジェクジェは、焙煎終了温度:216℃の次に焙煎終了温度:218℃でテスト焙煎した際、これ以上高い終了温度で焙煎しても
珈琲が平たくなることが分かったため、焙煎終了温度を1℃ずつ変えて3種類(焙煎終了温度:216、217、218℃)をテスト焙煎しました。
COE2014ウエウエテプカムは、焙煎終了温度を2℃ずつ変えて3種類(焙煎終了温度:216、218、220℃)をテスト焙煎しました。
 
7/25、カッピングと松屋式による試飲を行いました。
(テスト焙煎、カッピングの詳細は、以下のとおり)
 
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COE2013テジェクジェ
カッピング
ドライは、ナッツ系の香。酸味は酢酸系で弱く、バタリーな触感とオイルの甘さがクリーミーでした。珈琲が冷めると酸味が増すのが特徴です。
焙煎終了温度:216℃は、ドライの香がメロンのような爽やかな甘さ。酢飯のような酸味が微かにする程度で酸味は弱い。
珈琲はライトなのに、ボディの豊かさが際立っていた。収斂性があり、化学反応が充分ではないように感じた。
焙煎終了温度:217℃は、ドライの香りは最も強く、アーモンドの香。焙煎終了温度:216℃とほぼ同じ印象だが、焙煎度合いがやや深いため、
酸味は減少し、苦さが増していた。カカオのようなフレーバーも感じた。
焙煎終了温度:218℃は、更に苦味と甘味が増した印象。アーモンドキャラメルのようでした。最も味がしっかりとしていて、濃さもありました。
松屋式による試飲
カッピングでは、酸味が弱く、クリーミーさを感じるオイル感が特徴でしたが、ペーパーフィルターでオイル感はなくなりました。
ナッツテイストの珈琲ですが、焙煎終了温度:218℃が最も甘く、全体として軽めの珈琲ですが、味に幅がありました。
本焙煎では、極力、甘さを引き出すよう、焙煎終了温度:218℃の焙煎度合いで仕上げることにしました。
カッピングではオイル感が際立っていたので、松屋式よりフレンチプレス向きの珈琲かもしれません。

 
COE2014ウエウエテプカム
カッピング
ドライは、焙煎終了温度により異なりました。酸味は果実感があり、COE2013より強く上質。ボディと濃さはCOE2013より弱く、全体としてライトな珈琲。
こちらは冷めると味がしっかりとしてくる印象。
焙煎終了温度:216℃は、ドライの香りはぶどうのような甘酸っぱさがありました。青りんごのような酸味。ボディはミディアム。
最初に一瞬だけ生のエンドウ豆の香がするのですが、直ぐに消えるところが不思議でした。
焙煎終了温度:218℃は、ここからドライの香がブラウンシュガーのような甘く芳ばしい香に変わります。甘さが増して、酸味も赤りんごのように感じます。
やや苦味も感じ、カカオを連想します。この珈琲でも最初の一瞬だけ生のエンドウ豆の香がして、直ぐに消えました。
焙煎終了温度:220℃は218℃同様、キャラメルアーモンドのような甘い香に加え、ハーブ系の香がしました。
酸味は弱くなるものの、苦さと甘さが増したことで、ビターチョコレートのようなフレーバーに変わりました。
松屋式による試飲
酸味がクリアで果実感があるのは、焙煎終了温度:216℃、甘さを楽しむなら、焙煎終了温度:220℃でした。
どちらも美味しいのですが、COE2013と対称的なテイストを楽しんでもらえるよう、酸味が綺麗に出ている焙煎終了温度:216℃の焙煎度合いで
本焙煎を仕上げることにしました。
 

テスト焙煎
COE2013テジェクジェ
水分量:9.0%

焙煎終了時の本体温度(℃) 焙煎時間
216.2 15:07
217.3 15:19
217.9 15:18

 
COE2014ウエウエテプカム
水分量:10.1%

焙煎終了時の本体温度(℃) 焙煎時間
216.8 15:19
218.1 15:40
220.1 16:01

 

焙煎担当のコメント

メキシコの2013も2014も基本的には力がない感じがしました。
これはメキシコの豆の特長と考えます。
とくに2013の方は味が平たくなりやすいのでどこまで味を残すかに工夫が必要と感じました。
飲みやすさに関しては大丈夫なのでいかに酸味を残して少し苦みを加えるかそこがポイントと感じました。
2014は、2013よりも味が複雑になってくれるので大きな失敗をしなければ大丈夫と思いました。
あとは、焙煎の度合いを少し工夫して二つのコーヒーの味の幅をきかせねばならないと思いました。
そのためには過熱水蒸気のスチームの安定した量の供給が必要不可欠になると感じています。
まだまだ改良は続きそうです。

優先順位は慎重に・・・



焙煎の段取りというのはちょっとした博打です。
焙煎するには確実に時間がかかるわけです。
どの順番に焙煎するかがけっこう問題となるのです。
どの豆が足りないか・・
どの豆が売れていくか・・

こんなことは単なる確率ではなくどのお客さんが重なるかだけなのです。
キリマン好きなお客さんが三人立て続けに来たらアウトなんです。

売るスピードのほうがつくるスピードよりも早い。
すなわち、ある程度の在庫を持っていてもパンクは簡単に起こるのです。

ではどうすればいいか・・

とりあえずテキトーに決めて焙煎し・・・
足りなくなったら・・・お客さんにごめんねって謝ればいいのです。

それしかしゃあないですから・・・

8.18限定 Blend Tipsy 完成!!




こんばんは。。
 
東京での販売会も残すところ、あと1回となりました。
 
そこで、今回も限定ブレンドをご用意しようと試作すること2回。。
(当店でブレンドの試作を2回で完成することは、驚異的です。)
 
Blend Tipsyが完成しました。
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このブレンドは、インドネシア アルール・バタを使用したブレンドです。
1回目の試作では、味がバラバラでまとまりがなかったので、配合を変えて、再度、試作&試飲。。
焙煎担当:中川の第1声が「これは、良い。洋酒のような香がする。旨い。」と大絶賛。
「どう配合変えたの?」
「アイスでも美味しいと思う。」
「洋酒をロックで飲むように、丸い氷に入れてチビチビ飲むと良いかも」などと、
矢継ぎ早に感想を述べました。
 
人って、美味しい物に出会うと饒舌になりますね。
 
そして、すかさず、氷を入れて、アイスにして試飲しました。
口の中に洋酒のような香が残って、余韻が心地よいです。
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ということで、「珈琲でほろ酔い気分」からブレンド名は、Tipsyになりました。
何と単純!!
 
アイスでもホットでも楽しめるブレンドです。
 
是非、3時間限定ショップで試飲を召し上がりくださいませ。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。

8月商品本焙煎UStream放送のお知らせ

2015/7/24




8月商品の本焙煎について、以下の日程でUStream放送をすることとなりました。
 
今回のゲイシャの焙煎は、当店初の短時間焙煎を行います。
と言っても、焙煎時間が最短というだけで、サードウェーブ系の焙煎方法に変える訳ではないのですが。。
 
焙煎に興味がある方、是非、ご覧くださいませ。
 
7月26日(日)21時00分〜 メキシコCOE2013 テジェクジェ農園
7月27日(月)21時00分〜 メキシコCOE2014 ウエウエテプカム農園
7月29日(水)22時30分(週刊フレーバー終了後)〜 ハートマン・タイガー2014 ゲイシャ
 
週刊フレーバーのチャンネルを使ってユースト放送をやります。
 
ちなみに、焙煎に関してはタイムラインの受け答えも焙煎の見学もないので悪しからず・・・
 

http://www.ustream.tv/channel/フレーバーチャンネル

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手回し焙煎機をみていて思ったこと



帰山人さんの焙煎をみていて非常にのんびりと回しているのをみて
試してみたくなりました。
つまり、豆を撹拌するというとどうしてもある程度のスピードで回したくなるものです。そうすると、豆の隙間を熱風が駆け抜けて豆の温度は上がりやすいわけです。それのが均等にあたたまる気分になります。
しかし、素人の方が手回しの焙煎機を使うとけっこう煎りムラをおこすことがあります。
その原因が回転数にあるのではないかと思いました。
それを実際に試してみたいと思います。

まぁ・・・その装置をつくってからの話ですけどね・・