ひとりごとー編集後記ならぬ製作後記

2019年11月22日

Filed under: DIARY — nagayasachiyo @ 2:57 PM

こんにちは。。

ようやく新商品を販売することが出来たこと、一安心しております。
お客様には大変、長らくお待たせしてしまい、申し訳ございません。

その分、しっかりとした商品になっています。

ただ、最後は、袋詰めすることが精一杯で時間切れとなり、
新商品の試飲を配信することが出来ませんでした。

今回は、星の砂以外、ブレンドです。
しかも、小粒の珈琲豆を使っているブレンドが2種。
小粒でも粒の大きさが揃っていれば問題ないのですが、大粒と小粒のブレンドは、
輸送時等の振動で小粒の珈琲のみ袋の底に溜まり、ブレンドの構成比率が崩れやすいです。
Ho Bo Brazil?は50g袋でお届けするくらい気を遣いました。
お薦めは、5杯抽出です。

試飲の配信は、時間を作りますので、お楽しみに！

では、何故、こんなに時間が掛ったのか？

格好良く言えば、異常気象なのですが。。。
今年の10月は昨年に比べて、7～8℃高かったのです。
でも、湿度は下がっていましたから、エアコンを入れる程ではなく。。
日中は30℃を超え、夜になると20℃を前後になるという気温差が激しい日が続きました。

夏（気温25℃以上、湿度50％以上）や冬（気温15以下、湿度30％以下）の場合は
日中と夜の気温差湿度差は比較的少ないのですが、
気温15～25℃、湿度30～50％未満は、気温・湿度の差により日中と夜の焙煎で
同じプロファイルが使えない状態になります。

加えて、今年の春に換気扇を変え、パワーがアップしたことにより
室内の空気の流れ・風量が変わり、DIECOVERYと業務用焙煎機の両方で
プロファイル自体も見直しが必要でした。

そして、ブレンド作り。。

ブラジルは強い個性がある珈琲ではありません。
そんなブラジルを使って、当店らしいテイストをどう作るか？
至難の課題です。

現在放送中の「グランメゾン東京」ではないですが、
「出来ることはすべてやる」とばかりに少しずつ比率を変えて何度も試作しました。
「この豆を1割変えるだけで香味が変わるかもしれない」と思うと試さずにはいられない訳です。
結果、交響曲シリーズはそれぞれ30回以上の試作をしました。
その間、焙煎・抽出担当：中川は何度なくOKを出していましたが・・

そんなため、通常2週間程度で仕上げる商品を1か月半も掛かってしまった訳です。

すべて、時間が掛っただけのことはある上質な珈琲に仕上がっています。

是非、お試しくださいませ。

ここ数年、焙煎に取り組んで来ましたが、やはりもう少ししっかりとした焙煎ルームが欲しいと
切に願うばかりです。

最後に、珈琲作りというより、作品造りになってきているなと最近、感じます。
商売ですから、これでは経営的には問題ありですね。。

お客様にとっては、どんなに時間が掛ろうが、どんなに努力して苦労しようが、
出来上がった珈琲が美味しければ、関係ないことです。
ただ、誠実に物造りをしていることは知ってもらいたいと思い、少し書いてみました。。

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