月別アーカイブ: 2014年11月

12月Superb コスタリカセット テスト焙煎・カッピング情報

2014/11/26



11/22(土)・23(日)・24(月)にテスト焙煎をして、11/25(火)にカッピングと松屋式による試飲を行いました。
COE2013 Los 5 Hijos、COE2014 La Trinidadを焙煎度:中煎り・中深煎り・中煎りと中深煎りの間(以下、中中深煎り)の3段階で
それぞれ8回焙煎しました。各焙煎度合の中で、最も良い物をカッピングし、試飲で香味を確認しました。
(テスト焙煎、カッピングの詳細は、以下のとおり)

 

COE2013 Los 5 Hijos
カッピング
ドライでは、中煎り・中中深煎りの豆から甘酸っぱい香が強く出ていました。
中深煎りになるとブラウンシュガーを思わせる甘い香に変化していました。
中煎り・中中深煎りで華やか酸味を伴った甘さが綺麗に出ており、中深煎りでは、酸味が減少し、甘酸っぱいというより、
蜂蜜のような甘さでした。余韻は、チョコレートにも感じました。
とても口当たりが滑らかでシルキーである点が、3つの珈琲の共通点でした。
松屋式による試飲
すべてが透き通った甘さを持っていました。
ただ、中深煎りでは酸味が弱い分、味に奥行きがなく、平たい印象でした。
一方、中煎りでは、酸味を伴った甘さは、マスカットのようでした。
純粋に甘さだけを追求するならば中深煎りにした方が良いのだろうが、コスタリカの特徴とも言える、「爽やかな酸味」を
甘さと一緒に合わせ持つ中煎りで仕上げることにしました。

 

COE2014 La Trinidad
カッピング
ドライでは、中煎り・中中深煎りの豆からスパイシーさを伴った甘い香りがしました。中深煎りになると甘さの香だけでした。
こちらは、COE2013 Los 5 Hijosに比べると酸味が軽く、熱い内は影を潜めています。
冷めてくると酸味が顔を出すのです。
中中深煎りから煎りが深くなるにつれ、甘さが増す印象でした。
松屋式による試飲
香は、どれもアールグレーティーやブランデーを連想するくらい、ハニーの特徴である微かに発酵がかった香がよく出ていました。
特に中深煎りでは、甘さが際立ち余韻が長かったです。
どれも冷めると酸味が現れて、単調と思える珈琲が変化しました。
この豆は、甘さが顕著だった中深煎りで仕上げることにしました。

 

COE2013 Los 5 Hijosでは、バランスの良い酸味と甘さが織りなすハニー珈琲の味の奥行きを、
COE2014 La Trinidadでは、ハニー珈琲の独特な甘い香と余韻を楽しんでもらいたいと思います。

 

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中煎り 左:COE2014 La Trinidad、右:COE2013 Los 5 Hijos

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中中深煎り 左:COE2014 La Trinidad、右:COE2013 Los 5 Hijos

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中深煎り 左:COE2014 La Trinidad、右:COE2013 Los 5 Hijos

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テスト焙煎
COE2013 Los 5 Hijos
水分量:9.3%
焙煎時間
中煎り  :15:07
中中深煎り:15:47
中深煎り :16:18
COE2014 La Trinidad
水分量:7.5%
焙煎時間
中煎り  :14:53
中中深煎り:15:11
中深煎り :15:32

 

焙煎担当のコメント
ハニーという豆のやっかいさは、チャフのへばりつきにあります。
業務用の焙煎機でほこり飛ばしをやってもほかの豆と比べるとチャフが明らかにとれてこないのです。
つまり、このチャフとスムーズに落とすことができるかがポイントとなります。
その点では、過熱水蒸気を前半でいれて豆をふにゃふにゃにしてチャフをはずすことができるので何とかなりそうです。
あと、チャフが通常の豆と違って茶褐色に色づいてきます。
これは、チャフに成分がついているために色づくわけです。
つまり、このチャフは焦げて煙をだすとやっかいだということです。
業務用では下に落ちたチャフが燃えないような装置がつけてあるのでその辺も何とかなると思います。

ハニーと過熱水蒸気は相性が良さそうなんでちょっと楽しみです。

業務用の蒸気を考える

現在徹底的に細かい実験をやっています。
業務用の焙煎機にどれだけの蒸気を送り込んだ時に一番調子いいか・・・
これがけっこう大変です。
10chのデーターロガーでさえ反応できない部分を人間が判定するのです。
つまり、どれだけの蒸気を入れた時の珈琲の味が一番うまいと感じるかを地味に調べていくということです。
これができるようになってきたのは蒸気が安定的に焙煎機内に入るようになってきたからです。

もう少しで過熱水蒸気の特性を解明できる気がする・・・
なんか誰も知らないことをやるのって楽しい・・・

それにしてもこのごろは珈琲づけだなぁとしみじみ思う・・

飲み会もせずに頑張っている中川でした。

アイデアは無限である

2014/11/25




このごろ素直に感じること
アイデアは無限に存在するということ
その無限のアイデアか欲しかったらとにかく欲しがることである。
いつも欲しがることである。
そうすると必ず降りてくる。
もうなおす必要がないと思ったものでももっといい方法を思いつくものである。
完成なんてないのである。
そんなことを過熱水蒸気の装置をつくっていて思った。
確実に自分が進化していることが判るのはけっこう楽しい。
この環をやってから睡眠不足気味である。
それでも頑張れるのはただひとつ、自分が進化していることを感じることができるからである。

まだまだ、新しいことに取り組めるわくわく感があるからである。
文章を書いていて昨日作った装置の写真がないことに気づいた。

そのうち自慢気に載せると思う。
ちっちゃいアイデアの集合体が大きなアイデアになっていく気がする。
まだまだ過熱水蒸気の装置は進化していきそうである。

蒸気が一歩前進

2014/11/24




過熱水蒸気発生装置は、水を霧状にして高温の筒に送り込み蒸気をつくります。
当然、水の温度が高いか低いかによって蒸気の出来が変わります。
そこで今回は、給水の配管をヒーター近くに持ってきて水の温度を上げてから霧をつくるようにしました。
これによって、蒸気の効率がぐんと良くなりました。

まだまだ環の焙煎は進化しそうです。

素早く蒸気を作って量をコントロールできるようにする。
文字でかけば簡単なことが実際にやろうとするとけっこう難しいのです。

ただ・・・なんとなくできるような気がするんでなんとかなると思います。

ディスカバリーでテスト焙煎

2014/11/23




来月の豆のテスト焙煎です。
ディスカバリーでテスト焙煎をして、その後業務用の焙煎機で本焙煎をする。
それが環の目指す焙煎スタイルです。
そのためには、ディスカバリーの焙煎でどこまで完成度を上げるかが重要になります。

ディスカバリーの焙煎中にデーターロガーの数値が小さくて読みにくいのでこんな感じで読みやすくしています。
ipadを使ってデーターロガーを写した状態で焙煎するとデーターロガーの数値がめちゃめちゃでかく表示されてすごく使いやすいのです。

ただ・・・
データーがみやすいだけでそれで焙煎がうまくいくかどうかは別問題ですけどね。

とりあえずノウハウは少しづつできてきて・・・
後は結果だけです。

まぁ・・・それが一番大変なんですけどね。

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銀行振込口座が増えました

2014/11/22




代金振込口座として、みずほ銀行の口座を新設しました。
銀行振込でのご購入時にご利用ください。
詳細は、

ShoppingGuide

でご確認ください。
宜しくお願い致します。

11月Superb インドネシアセットのご紹介

2014/11/21

HPでは、一部スマートフォン等のモバイルからご購入が出来ない状態でしたので、
Facebookページにオンラインショップをオープンしました。

 

これを機に、商品を選んだ理由やエピソードをまじえながら、商品1つ1つを改めてご紹介したいと思います。

 

 

インドネシアセット
Facebookオンラインショップでの商品ページ https://fbcart.jp/item/4271/43667/20396/

HPでの商品ページ http://directfireroast-tamaki.jp/?p=112

 

 

当店の第1弾となる商品は、当初、コーヒー生産世界1位のブラジルにしようと考えていました。
私がスペシャルティコーヒーを知るキッカケとなったのは、ブラジルCup Of Excellence1位のコーヒーを飲んだことでした。
私にとっては馴染みのある生産国の生豆にしようと考えてました。

 

ですが、今年のGWにフレーバーコーヒーへいらした生豆輸入をされている方からの1本の電話で変えることにしました。
その方は、インドネシア・ガヨの人たちの役に立てないかと生豆の輸入業を始めた方で、ガヨの生産者の中には、ガヨの生豆が
マンデリンとして流通している現状を嘆いている人もいるとの話もGWに耳にしていました。

 

ガヨの5種類の生豆をカッピングして、TimTimだけがマンデリンとは異なるフレーバーをしていました。
TimTimは、確かにマンデリンとは異なるフレーバーで、生産者の技術力がわかる品質でした。

 

このTimTimを提供し、お客様に味を知ってもらうことが出来たら、生産現場の想いやガヨのコーヒーについて、
品質の良さを伝えるお手伝いが少しでも出来るのではないかと考えた訳です。



「高品質のマンデリンと同等の品質で、マンデリンではない味」をお客様に理解して頂くには、やはりマンデリンとの
飲み比べが最も分かり易くダイレクトに伝わるのではないかと考え、セット販売にした訳です。

 

中深煎りで焙煎度合いを合わせたのも、スモーク臭がしない限界の深さまで煎ることで、ブルーバタックにはない、
TimTimの甘さをより引き出し、香味の違いを明確にする狙いからです。

 

空輸で運ばれた鮮度も品質も高いTimTimは、国内でも当店にしかない珈琲です。

 

当店は月替りで珈琲を販売します。インドネシアは今月の販売を終わりますと、取り扱う予定はございません。

 

この機会に、一度、ご賞味頂きたいと思います。

11月TopNotch エスメラルダ・ゲイシャのご紹介




HPでは、一部スマートフォン等のモバイルからご購入が出来ない状態でしたので、
Facebookページにオンラインショップをオープンしました。

 

これを機に、商品を選んだ理由やエピソードをまじえながら、商品1つ1つを改めてご紹介したいと思います。

 

エスメラルダ・ゲイシャ
Facebookオンラインショップでの商品ページ https://fbcart.jp/item/4271/43664/20396/

HPでの商品ページ http://directfireroast-tamaki.jp/?p=88

 

当店の第1弾となる商品は、このエスメラルダ・ゲイシャに決めていました。
これまで25年間、主にスタンダードの生豆を焙煎してきた焙煎担当:中川が、最近、何かと話題・人気となっている
ゲイシャという品種をどう焙煎するか、お客様に理解して頂きたかったのです。
それには、単なるゲイシャ品種では面白くありません。
ゲイシャを一躍有名にしたエスメラルダ農園のオークションロットしかないと思いました。
誰もが本物と認めるゲイシャを過熱水蒸気を使い、スモーク臭がつきやすいと言われる直火式焙煎で
どんな味に仕上げるかをみてもらいたかったのです。



そして、もう1つ、「ゲイシャとはどんな味なのか?」をお客様に理解して頂きたかったのです。
ゲイシャが人気となり、様々な国で栽培されるようになりましたが、珈琲は生産される場所の気候風土で香味が変わります。
中には、ゲイシャフレーバーとは言い難いゲイシャも存在します。
本物のフレーバーを理解して頂ければ、お客様の好みを探す一助となると考えました。

 

レモンティーに例えられる程、珈琲とは思えないフローラルな香と華やかな酸味が特徴のゲイシャです。
今回のゲイシャは、その特徴を引き出すよう仕上げました。
まずは、こちらのゲイシャを試してもらい、ゲイシャがお客様の好みであるか、確認して頂きたいです。

 

もし、フレーバーがお好みでしたら、様々なゲイシャの珈琲がありますので、自分の好みのゲイシャを探してみるのも
面白いと思います。

12月商品テスト焙煎・本焙煎の日程について

12月商品のテスト焙煎・本焙煎については、以下の日程で行います。

それぞれ焙煎の情報を公開していきます。
各商品ページにテスト焙煎・本焙煎情報リンクからご確認頂けます。

都合により、スケジュールは予告なく変更する場合がございます。予め、ご了承ください。

テスト焙煎 11/22(土)、11/23(日)

本焙煎
 11/27(木) 1回目:19:00 2回目:22:00 
 11/29(土) 1回目:19:00 2回目:22:00

※テスト焙煎・本焙煎の見学はご遠慮頂いています。悪しからず。

本焙煎は、先月同様、UStreamで放送する予定です。

興味のある方、是非、ご覧くださいませ。

http://www.ustream.tv/channel/フレーバーチャンネル

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焙煎のデーター



焙煎で問題となるのは、いつどのような操作をしたか。

それが追跡でなければならない。

その細々としたデーターすべてグラフに書き込まれている。

何をやった時にどんな味になったか・・・

どんな操作をした時に焙煎時間どう変化したか・・・

すべてがグラフに書き込まれる。

焙煎をやればやるほどデーターが集まり気温や湿度などいろいろな条件での

データーが揃ってくることになる。

1年以上のデーターが揃ったときには、強力な武器になるデーターだと思う。

細かいすべてのデーターをどこまで整理して使えるようにできるか。

非常に楽しみである。

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